GAME 5 ページ24
蝉
パカ「蝉様」
「…」
パカ「白の部屋へは行きたくないでしょう？」
「…ﾁｯ」
パカ「…さて、この状況どういたしましょうか」
少しトーンを低くして言葉を放つパカに少し焦りを覚え、周りを見渡す
すると、忍霧ザクロが何かを手にしているのが見えた
忍霧ザクロがそれを投げると、廊下一体が煙で溢れる
そしてカイがアルパカの頭を思い切り鞘に入った刀で殴った
日下「逃げるよ！」
そして俺ら4人は51階を後にした
・
・
・
日下「大丈夫？」
食堂に向かっている途中、
何も喋らない俺に日下瑛二はそう言った
日下「手首。痛がってたから」
「…心配ない」
日下「じゃあ見せて？」
「は…？」
日下「蝉くん、絶対痛くても我慢するタイプでしょ」
「…別に」
日下「ほら見せて！」
そう言って、日下瑛二は俺の手をバッと掴んで袖をめくった
日下「うわっ、真っ赤じゃん」
「…問題ない」
日下「手の跡、こんなくっきりついてたらほかの人たちに心配されるよ？」
「それは…」
日下瑛二はニコッと笑い、
そのまま俺を自分の部屋に連れ込んだ
日下「そこ座ってて」
棚から慣れたように湿布やら包帯やらを取り出す日下瑛二
「そんな大したもんじゃねぇだろ…」
日下「いいのいいの。大袈裟にしとけば、あのアルパカを悪者にできるでしょ？」
微笑む彼に、少し違和感を覚えた
「…お前みたいなやつ苦手だ」
日下「え〜」
「俺に善人面したって意味ねぇと思うけど」
湿布を貼られ、器用にクルクルと包帯を巻かれる
日下「…蝉くんは…「蝉でいい」
「無理してくん付すんな」
きっと、素はそんな奴じゃないんだろ？
優しいフレンドリーな“日下瑛二”を作り上げてるんだろ？
日下「…蝉は凄いね。俺、演技には自信あったのに」
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか？このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (
レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみにしています！ (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2020年2月26日 18時
