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蝉
「…ん……」
鬼ヶ崎「目ェ、覚めたかい？」
「あんた…」
鬼ヶ崎「廊下で倒れてたから取り敢えず俺の部屋に運んだんだが…大丈夫かい？」
ぼやける視界の中で徐々に見えてきたのは、
着物を纏った鬼ヶ崎カイコクの姿
路々森「おや、起きたかい？」
鬼ヶ崎「今ろろさんがお前さんに頭痛薬を飲ませたところだ」
俺、一体何を…
あぁ、そうだ
あいつの事を考えてたら耳鳴りがして…
鬼ヶ崎「…事情は聞かないが、あんまり無理するもんでもねぇぜ」
「…」
鬼ヶ崎「自分の部屋に戻るかい？」
「…あぁ。もう大丈夫だ」
そう言って体を起こして部屋に戻ろうとした
しかし、体は言うことを聞かない
鬼ヶ崎「肩ぐらい貸してやるさ」
路々森「そうだ。一応念の為残りの薬もあげるから、また頭痛が起こったら飲むんだぞ？」
「…っ、」
路々森「大丈夫、毒なんて入ってないさ」
手渡された薬を見て警戒する俺に、
苦笑いしながらそう言った
…こういう時、どうしたらいいのかわからない
今まで殺し屋として生きてきて
誰かに支えてもらうことなんてなくって
ただ、あいつが生きろって言ったから生きてただけで…
鬼ヶ崎「…大丈夫でェ。これから慣れていけば良いさ」
「…悪い」
鬼ヶ崎「謝んな」
そう言って笑う鬼ヶ崎カイコクに
少しだけ、自分が変われたら、なんて思った
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか？このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (
レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみにしています！ (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2020年2月26日 18時
