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鬼ヶ崎カイコク
「ろろさん!」
路々森「んぇ?どうしたんだい、カイさん」
「大変なんでぇ!蝉が…」
俺は背負っていた蝉をゆっくり寝かせ、
近寄って来たろろさんに事情を伝える
路々森「…とりあえず部屋の布団に寝かせよう。
多分カイさんの言う様子だと、耳鳴りと頭痛が酷いだろうから頭痛薬を部屋に取りに行ってくるよ」
「じゃあとりあえず俺の部屋に運ぶ。
すまねぇが番傘と刀を持ってきてくれねぇかい?」
伊奈葉「はい!」
「あと、逢河起こしてくんな」
路々森「マキマキをよろしく頼むよ」
もう一度、険しい顔をした蝉を背負い、
今度は俺の部屋へと足を運んだ
蝉「…っ、い゛っ…」
「ちょっくら揺れるが我慢してくれ」
きっと蝉は何を言っているのか理解できないほどなのだろう
俺の肩をギュッと握りしめて、荒い息をしている
パカ「…鬼ヶ崎様」
「なんでぇ。今忙しいんだが」
パカ「彼は…蝉様は特別な方です」
「…だからなんでぇ」
パカ「“彼ら”を救えるのはあなた達だけです。
どうか、彼らを救ってあげてください」
「彼ら…?救う…?」
路々森「カイさん!何してるんだい?」
ロロさんの声に、はっと我に返り、
パカの言葉を振り払って自分の部屋へと急いだ
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか?このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみにしています! (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice | 作成日時:2020年2月26日 18時