生まれ変わったこの世界で

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蝉







駆堂「…ん……」

「起きたか」







路々森ユズに駆堂アンヤの様子を見ていろと言われ、更屋敷カリンと伊奈葉ヒミコ、逢河マキノと共に食料庫で待機していた







駆堂「…せみ……？」

更屋敷「倒れたのよ、あんた」







寝ぼけた駆堂アンヤに説明をしようとしたら、ガラッと扉が開いて入出アカツキと忍霧ザクロが帰ってきた







入出「アンヤくん！」

更屋敷「たった今起きたのよ」

入出「おはようございます」

駆堂「……はよ…ございます…」

入出「ガチ寝起きですね」

駆堂「…ここどこ」

「食料庫だ」

駆堂「……オレ、寝てたのか…」







すると突然、

駆堂アンヤは手を顔にやり、顔を隠した







駆堂「あ〜 くそっ…」

入出「くそです。心配しました」

「どういうことか、説明してもらおうか」







そう言えば、駆堂アンヤは頭を搔いてため息を1つついた







駆堂「たいしたことじゃねーよ。
俺の家系、遺伝子レベルで睡眠障害が発症しやすいんだけど…
先天性なんたら…忘れた。
普通に寝れねーから、薬で強制的に眠るか限界まで起きて勝手に堕ちるのを待つしかねー。
…実況だって夜ヒマだから始めたんだ」







駆堂アンヤの意外な事実に、皆が黙る







駆堂「…以上おしまい！こっち見んな！」

入出「それでいつも目元にクマが…」

駆堂「そーだよ」

入出「いつもイライラしてるのもそのせいなんですね」

入出「そーだよ！！！」

忍霧「そこは素じゃないのか…」

駆堂「あぁ！？テメーは聞いてんじゃねー！」







そこから、忍霧ザクロと駆堂アンヤの言い合いが始まった

なかなか収まりそうにない言い合いに、

俺はため息をついた

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