な組のぷりんせす【番外編】

＊ ページ6

一緒に遊んで２時間３時間。


お昼ご飯も一緒に食べた。


好き嫌いが多すぎてびっくりしたけど…


あれ嫌い、これ嫌いが多すぎる…。




『パパー。』


「んー？」




俺もパパを受け入れつつあるのが怖い。




『家…帰ってきたら、また遊んでねっ…』


「っ！」




俺の服の裾をグイッと掴んで、


涙目で訴えてきたA。




『Aっ、寂しくなんてないからっ。

ママもいるからっ、

がまんするからっ、だからっ、またあそぼうねっ、』



「っ！」




ジェルくんと目を合わせる。


小さい頃から、ずっと我慢してきたAを目の当たりにして、


すごく胸が苦しくなる。





「うん、大丈夫。

パパはどこにも行かなから、ね？」


『うんっ、』




慶一郎さん…、ダメだよ…


こんな小さい子に我慢させちゃ。




「ほら、おいで？」




そういうと、俺の膝の上に乗ってきたA。


その横にジェルくんも座ってきて、





ジ「なんか、Aのことちょっと知れた気がする。」


「俺もそう思う。

この頃のAは辛かったんだなぁって。」




しんみりした空気で、


Aの涙が引くのを待つ。





すると、









ボフン！！！






「え、」


ジ「わぁ、」



『、、、ん、？』







急に体重が重くなったと思えば、


膝の上にはAが乗っている。





『っ、ぇっ、な、なーくん！？なんで！？』


ジ「えー、なーくんズルいわ。」


「いやいやw不可抗力でしょ。」





ジェルくんがじとっとした目で見てくる。


そのうちにどんどんAの顔は赤くなっていって、





『ご、ごごごごごごごごめん！！！//////

そういうつもりじゃなくってっ///』




そして、俺の上から急いで退いた。




「俺的にはもうちょっといてほしかったなー。」


『、ぇ、///』




なんて、意地悪してみたり。




ジ「ちなみに、今まで自分が何してたか記憶とか…？」


『、え？な、何してた…？』


ジ「あ、ううん、なんもない。」


『え！？私なーくんに変なことしてた！？///』


「違う違うw大丈夫だってw」




まぁ、知られたら嫌なことかも知れないから言わないけどね。


とりあえず戻ってよかった。


小さい時も可愛いけど、


今の方がもっと、可愛い。




『なーくんほんとに何もしてない？』


「うん、大丈夫。よし！片付けよっか！」




俺たちが散らかした部屋を、


３人で仲良く片付けました。





幼児化 / 終

＊ナンパ【らいとさんリクエスト】→←＊幼児化【りとるでぇもんさんリクエスト】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す