な組のぷりんせす２

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写真タイムを終えて、ご飯を食べ終わったので片付けをしていた。


私が洗ったものをころちゃんが拭いてくれてる。


るぅとくんは大学の課題があると言っていたので


先に部屋に帰ってもらった。


さとみくんはお風呂に入ってて、


なーくんとジェルくんは、今度の依頼の打ち合わせを行なっている。





こ「ねぇ、」


『ん？なに？』


こ「Aさぁ、」


『うん。』


こ「単純に気になったこと聞いてもいい？」


『いいよ？』





珍しく、まじめに聞き入ってくるころちゃん。


２人の空気が、少し冷たくなる。





こ「Aの両親って、何で死んだの…？」


『ぇっ…』


こ「あ、いや、答えたくないなら別にいいけど…」


『ぁ、うん、いや…その、』




これは、彼らにも苦痛を与えてしまうかもしれない。


両親の表上での死因は、事故とされている。


でも、あれは完全なる策略の元行われた事件。


父と母と私を殺そうとした犯人は、


まだ見つかっていない。




『まぁ、火事かな。』




家を放火されて、気づいたら火の海だった。




こ「火事…？事故じゃないの？」


『事故って言っても、いっぱいあるじゃん？

不注意が、火事を招いたの、

ただそれだけ。不運に恵まれたのが、私の両親だっただけ。』


こ「っ、」




なるべく悟られないように。




こ「そ、うなんだ。なんか、ごめんね？」


『ううん！大丈夫！そんなに気にしてないし！

それより、早くこの写真現像しよ！』


こ「さっき撮ったやつ？」


『うん！』



ちょうど洗い終わり、ころちゃんもラストのお皿を拭けば終わり。


ごめん、やっぱまだ言えないな。









『はい、できたよー。』




8枚現像して、一人一人に渡していく。



な「ありがとう！」


こ「ちゃんとした方でよかった…」


る「ありがとう！」


莉「やばいめっちゃ好きだわこの写真。」


さ「わかる、ありがとな。」


ジ「初めて撮ったけどええ感じやな！」


『うんっ、これからももっと写真撮ろうね！』




みんなが私の方に振り向き、



「「「おう！！」」」



笑顔で返事してくれた。




8枚現像したのには訳がある。


7枚分は私たち一人一人の写真としてあげたけど、


もう一枚は家に飾る用のもの。


写真立てに入れて飾る。


大切な仲間と撮った最初の写真。


みんなが笑顔で、個性あふれる笑顔。



あぁ、もう今なら心の底から言える。





大好きだなぁ。

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