霊:30話【二人を認める!!】 ページ50
〜〜列車の中〜〜
さっきまで亭翔と話してた煉獄はギョロリと大きな目で炭治郎の方を見た。
煉獄「君はお館様の時の!」
初めて会った時の事を覚えていてくれたようだと炭治郎は少しホッとして頷いた。
炭治郎「はい。竈門炭治郎です。こっちは同じ鬼殺隊の我妻善逸と嘴平伊之助と早乙女雪音です。」
善逸「どうも。」
炭治郎は後ろに立っている三人の同期である善逸と伊之助と雪音を紹介した。
煉獄「うむ!早乙女少女の事なら知ってるぞ!君は江戸川少年と灰原少女と同じく冨岡の継子だったな!」
雪音「はいそうです。それと冨岡師範からの伝言で私とコナンと灰原と任務で合流する時によろしく頼むと煉獄さんに伝えてくれって言われました。」
煉獄「そうか。それでその箱に入っているのがーー・・・」
煉獄は炭治郎の背負っている木箱を見て呟いた。
炭治郎「はい。妹の禰豆子です。」
煉獄「うむ。あの時の鬼だな!」
そうーー炭治郎の背中の木箱の中には鬼が入っている。
二年前ーー・・・炭治郎の留守中に家が鬼に襲われて他の家族は皆殺されて、そしてただ一人生き残った一つ下の妹の禰豆子は鬼に変えられてしまった。
普通は鬼になってしまったら人であった頃の記憶を失い、そして家族でも友人でもお構いなく襲って喰い殺す。
けれど、禰豆子はそうはならなかった。
人の言葉を話すことはなくて意識もぼんやりしたままだが、人を喰う事はないしいつもは鬼の能力で小さな子供の姿になってこうして木箱の中で眠り続けている。
炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を探すために鬼殺隊に入ったのだが、鬼殺隊は鬼狩りの組織で隊員達の殆どは鬼に対して強い憎しみを抱いてる人達がいる。
少し前に炭治郎が鬼になっている禰豆子を連れている事が周囲にバレてしまい、九人の柱達の前に引き出されて大問題になったが鬼殺隊の当主である"お館様"ーー産屋敷耀哉の執り成しでなんとか許されたのだ。
煉獄「ーーお館様がお認めになった事だ!今は何も言うまい!」
炭治郎「ありがとうございます!」
当初は禰豆子を認めないと主張していたが、二人を鬼殺隊として認めると煉獄はハキハキとそう言ったら炭治郎の顔が歓喜するくらい明るくなった。
つづく
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作者名:浪川紅葉&黒魔霊歌&うえちゃん x他2人 | 作者ホームページ:紅葉のホームページはねぇよby浪川 そうだなby剣城
作成日時:2023年2月12日 17時