霊:12話【出発時間】 ページ32
〜〜とある駅〜〜
雪音「ほら。伊之助・・・私の羽織を貸してあげるからこれを着て。そうすれば、刀隠せるよ・・・?」
雪音はそう言って自分の羽織を脱いでそれを伊之助に着せようとしたが・・・・・・
伊之助「あ"あ"ぁっ!?んなのいらねぇよ!!」
そんなの着るかと伊之助は反抗期の子供みたいに思いっきり拒否してたら高らかに汽笛が鳴った。
炭治郎・善逸・伊之助・雪音・亭翔「「「「「!」」」」」
それを聞いた炭治郎達は白い蒸気がホームに噴き出して機関車の動輪が重々しく動きはじめた。
善逸「やばっ!もう出発だ!警官いるかな・・・」
亭翔「見つかったら面倒だしねぇ・・・」
炭治郎「いても行くしかないよ。」
雪音「乗るなら今しかないわねぇ。」
焦る善逸と亭翔と意志を固める炭治郎と雪音の横から伊之助が機関車の方に向かって勢いよく駆け出していった。
伊之助「ぬっはぁー!勝負だ!土地の主!」
善逸「あっ!バカ!」
雪音「ちょっ!伊之助・・・!!」
炭治郎「俺達も行こう!」
亭翔「了解。」
炭治郎も伊之助の後を追って走り出した。
善逸「えっ!あ!置いてかないで!」
それを見た善逸も慌てて炭治郎達の後を追った。
亭翔「みんな急いで!あの展望車に飛び乗るよ!」
見る見るうちにホームを滑り出ていく列車に辛うじて追いついた伊之助と炭治郎と亭翔と雪音は線路に飛び降りて最後尾の展望車に飛び乗った。
善逸「ま・・・待ってぇ〜!炭治郎ぉ〜!伊之助ぇ!雪音ちゃ〜ん!亭翔ちゃ〜ん!」
出遅れた善逸が線路に飛び降りて必死に走ってきた。
亭翔「善逸!捕まって!」
炭治郎と伊之助と雪音と亭翔は善逸の腕を掴んでそれを引っ張り上げた。
亭翔「大丈夫?善逸・・・」
善逸「亭翔ちゃ〜ん!怖かったよ〜!(泣)」
善逸は幼い子供みたいにしくしくと泣き出してそれを亭翔の腰の辺りにしがみついた。
亭翔「はいはい。泣かない泣かない・・・」
善逸に泣きつかれた亭翔は苦笑いながら泣いた子供を慰めてるかのように善逸の頭を撫でながら泣き止むように宥めた。
雪音「なんとか列車に乗れ超えたわねぇ。」
炭治郎「あぁ・・・」
炭治郎達がなんとか乗り込んだ列車はどんどん加速してあっという間に駅の灯りが遠ざかっていった。
つづく
1人がお気に入り
「鬼滅の刃」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:浪川紅葉&黒魔霊歌&うえちゃん x他2人 | 作者ホームページ:紅葉のホームページはねぇよby浪川 そうだなby剣城
作成日時:2023年2月12日 17時