霊：７話【お騒がせ五人組】 ページ27
〜〜とある駅〜〜
伊之助「シッ！！落ちつけ！！」
雪音「いや、伊之助が落ちつきなって・・・・・・」
伊之助は自分の腰の両側にさしてある二本の刀に手をかけた。
伊之助「先ず俺が一番に攻め込む！」
雪音「攻め込んじゃダメだって！」
ついさっきまでは人の多さに驚いて無口になっていたくせにだんだん調子づいてきたのか今にも汽車に向かって斬りかかろうと身構える。
炭治郎「待つんだ！伊之助！！善逸と雪音と亭翔の言うとおりだ。冷静になろう。」
少し赤みがかかった黒いくせ毛と瞳で額の左側にある炎のような形のアザが印象的で腰に先程の四人と同じく刀をさして背中に木箱を背負っている鱗滝左近次の弟子・竈門炭治郎は真面目な顔で伊之助に向かってつづけた。
炭治郎「この土地は守り神かもしれないだろう。それから急に攻撃するのもよくない。」
亭翔・雪音「「オイッ！？」」
善逸「いや、列車だって言ってるじゃんか。」
善逸と雪音と亭翔は炭治郎を見てお前もかよという顔でツッコみをいれた。
善逸「列車わかる？乗り物なの。人を運ぶ。この田舎モンが。」
炭治郎｢列車？」
竈門炭治郎はやっと気づいたというように瞬きをして首を傾げると耳に着けている花札のような飾りがゆれた。
炭治郎「じゃあ、鴉が言ってたーー俺達が乗る"無限列車"ってこれか？」
雪音「私も列車を見るのは初めてだけど・・・まさか私達もこの汽車に乗れるなんて夢にも思わなかったよ。」
炭治郎が言うといきなり伊之助が列車から距離をとったら雄叫びとともに客車に向かって頭突きをかます。
伊之助「猪突猛進！！」
ここまでのやりとりでまったく聞いていなかったらしい。
雪音「何してるの！伊之助ェェ！？」
善逸「止めろ！恥ずかしい！」
雪音と善逸は慌てて押さえこもうとした時、ホームの向こうから鋭いホイッスルの音が聞こえた。
駅員「何をしてる！貴様ら！！」
二人の駅員がこちらに向かって走ってきた。
駅員「あっ！こいつら刀を持ってるぞ・・・・・・！！」
駅員「警官だ！警官を呼べ！！」
亭翔「マズいよ！これ・・・・・・！？」
善逸「やばっ！やばいやばいやばい！逃げろ！！」
雪音は伊之助の手を引いて走ったり善逸と亭翔は炭治郎を引っ掴んで走り出した。
つづく
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作者名：浪川紅葉＆黒魔霊歌＆うえちゃん x他2人 | 作者ホームページ：紅葉のホームページはねぇよby浪川 そうだなby剣城
作成日時：2023年2月12日 17時
