異能特務課の道化師少女【ハイキュー×文スト】 (ページ4)

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二頁目＿朝日奈side ページ4

「青葉城西高等学校」＿通称「青城」

今日から私が通うこととなる高校。

そんな所で私が何をしているかと云うと…

「…職員室って何……？」

立ち尽くしていた。

だってさぁ！？仕方ないじゃん！？

今迄、学校に行ったことないんだから！！

とは言え、このままじゃヤバい。

転校初日から迷子+遅刻と云う失礼な事をしてしまう。

潜入任務は第一印象が大事なのに。

「…あの、どうしましたか」

其の声にふと、後ろを向くと鰹節みたいな頭をした少年が居た。

丁度いい。彼に聞こうか。

「実は迷ってしまって。宜しければ職員室まで、案内して頂いても？」

笑顔を貼り付けてそう話し掛けると、彼も笑顔で良いですよ。と返す。

…私を警戒してるのか張り付けたような笑顔。

……分かりやすすぎてつまんないなぁ。

「ここが職員室です」

彼に案内されてやっと職員室についた。

私は笑顔を貼り付けたまま、彼に御礼を言って部屋に入る。

「今日から此方の高校に通うこととなります。朝日奈です……て…………は？」

「…何故、貴様が此処に居る」

其の部屋に居たのは、探偵社の国木田さんだった。え？何で？

「あなたが朝日奈さんね？私のクラスだから着いてきてちょうだい」

国木田さんが口を開きかけた瞬間、おっとりとした物腰の柔らかそうな女性が話し掛けてきた。

私ははいと返事をすると国木田さんに、

「又、放課後に屋上で話しましょうか」

と告げ、先生の後ろを歩く。

着いた先には3年5組と書かれたプレートが吊り下げられていた。

「今日は転校生が来ています」

先生は先に入ってそう云うとクラス？内が騒がしくなった。

「朝日奈さん。入ってきて」

私は教室に入ると、何時もの様に又、笑顔を貼り付けて云う。

「朝日奈Aと云います。残り僅かですが宜しくお願いします」

卒業まで居る気は無いんだけれどね。

仕事はさっさと終わらせてやる。

「じゃあ朝日奈さんは岩泉くんの隣に座ってくれるかしら」

岩泉…とは誰の事だろうか。

教室内を見回すと入口付近に不自然に空いた席を見つける。

私はそこに足を動かすと、その隣に座っている少年が此方を向いて云う。

「岩泉一だ。よろしくな」

私は笑顔を貼り付けてこう返す。

「はい。宜しくお願いしますね」