For dream twenty years (ページ39)

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38.Sside ページ39

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医「これ以上の回復は望めません。すみません。私達も全力は尽くしたのですが…力不足で…。」

翔「そうですか…。ありがとうございました…。」

もう…俺が頑張る意味もなくなった。

そして…生きていく意味もなくなった。

メンバーに支えられなくても

ちょっとは頑張ろうって思ったのに。

ニノの言葉で変わろうと思えたのに。

もう遅かったみたい。

やっぱり俺は後悔の多い人生だ。

コンコン…

雅「はぁ…。」

この声は相葉くんかな…？

俺が起きているのか寝ているのか

確認もしないで1人でポツリポツリと

話し出す相葉くん…。

どうやら気付いていないようだ…。

いつもの相葉くんなら無理してでも

明るい話しかしないから。

雅「俺も…一生眠っていたい。成功したらこの苦しみから解放されるのかな…？」

…俺のせいだ。

気が付いたら相葉くんを抱きしめていた。

雅「しょ…ちゃん…？起きてたの？」

翔「…バカ！！！！」

雅「え…？」

こんな大声久しぶりに出したな…。

まだ…出るんだ。

翔「こんな苦しい思い、誰にもしてほしくない。辛いなら聞くから言ってよ。俺のせいでしょ？なんで溜め込むんだよ！なんで言ってくれないんだよ！バカだよ！！相葉くんはバカだよ！！」

言いたいことがまとまらなくて

めちゃくちゃなことしか出てこなかった。

雅「翔ちゃ、ん…。」

翔「もう俺のことは気にしなくていいよ。俺、このまま回復しないから。一生このままだから。だから…一生眠っていたいとか言わないで。こんな目に遭うの、俺だけでいい。」

雅「え…？！回復…しないってどういうこと…？」

翔「もう…遅かったんだ…。笑っちゃうよね。自業自得だよ。自分で体調管理できなくて、薬に逃げたらこうなっちゃうんだもん。薬って治してくれる物じゃねぇのかよ。何で、取り返しつかないことになるんだよ…。」

"ギュッ…"

今度は相葉くんが抱きしめてきた。

さっきよりも強い力で。

雅「バカ！！！！翔ちゃんもバカだよ！！」

翔「あぁ…バカだよ。」

雅「なんで言わないの！！お互い様でしょ！！勝手に説教しないで！！俺より翔ちゃんの方が何十倍もバカだよ！！」

翔「ごめん。」

雅「…もう逃げないでよ。俺達からも。一緒にいれば回復しなくたって、このままでいたって、何にも怖くないよ。だから逃げないで。」

久々に本当の光を見た気がした。