For dream twenty years (ページ33)

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32.Sside ページ33

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寝ているままが良かった…。

そう思う自分がいて

今まで感じたことのない程の

イラつきを覚えてしまう。

寝ている間、

こんなにも起きている時間が

辛いことを想像もしなかった。

みんなに大丈夫って言いたいって、

話しがしたいって思ったのに

それも叶わないんだ。

長い時間起きてることができなくて

ちょっと喋るのも苦しくて、

常に眠い状態。

体内の薬は出し切ったはずなのに

依存症が遺っていて、

また忘れるための薬を

摂取しなきゃいけない。

最終的には

自分の力だけで断ち切りることを

目標に始めた治療だけど、

3日の時点でもう辞めたくなる。

こうなるなら

睡眠薬なんて飲まなきゃ良かった…。

起きなきゃ良かった…。

…命なんて、

助からなきゃ良かった…。

せっかく

みんなが助けてくれたのに、

こんなことを思うだなんて俺は最低だ。

お前は最低だって誰かに責めてほしい。

そっちの方が絶対に

罪悪感なく死ぬことができる。

何の迷いもなく

行動に移すことができる。

なのに…

みんなはこんな俺に優しくしてくれる。

何も役に立たないし、

みんなの足を引っ張って、

活動すらも休止させているのに。

俺のせいで

嵐をバラバラにしてしまって、

近いライブも危うい状況になっている。

それでも

俺の傍にいてくれる意味が分からない。

和「ん…？どうしたの？」

隣で携帯を構っていたニノの手を握ると

ニノが優しい表情で顔を覗いてきた。

翔「もう…来なくて、いいよ。」

和「え…？どうしてそんなこと言うの？」

少し速まったニノの口調。

翔「みんなを、苦しめたくない。」

それだけ伝えて掛け布団を頭まで被り、

反対側を向いた。

今の俺の精一杯の反抗だった。