For dream twenty years (ページ23)

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22.Aside ページ23

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雅「お疲れでした〜。」

ス「お疲れ様です。」

外でのロケ番組の収録が終わり、

スタッフさんに挨拶をしながら

ロケバスの中へ入った。

マ「相葉くん。ちょっといいですか？」

雅「いいよ、何？」

マ「落ち着いて聞いてください。…病院から連絡で、櫻井さんの容態が急変しました。このまま病院に向かわせますが、いいですか？」

雅「え…？あ、うん。」

耳を疑った。

聞きたいことがいっぱいあった。

けれど

そんなことを喋ってる時間も

勿体ないくらいに感じた。

心を急に引っかかれたような気分で

ズキズキと音を立てて痛んだ。

翔ちゃんは…

俺たちと一緒に居たくないのかな…？

もう生きることを諦めてしまったのかな…？

そんな悲しいことは他にない。

大切な仲間とのお別れが

こんなにあっさりしてていいものか。

翔ちゃんとまた仕事がしたいって思うのは

俺たちの勝手なエゴなのかもしれない。

それでも、

大好きな翔ちゃんが

遠い所に行ってしまうのは許せない。

雅「ダメだよ…まだ生きなきゃ。翔ちゃんには待ってくれてる人がたくさんいるんだから。1人で諦めるなんてまだ早すぎるよ。」

思っていたことが

いつの間にか口に出ていた。

隣で座ってくれているマネージャーが

その言葉を優しく受け取るように

静かに頷いて背中を摩ってくれた。

ロケバスの運転手さんも

かなりのスピードで走ってくれている。

俺の周りにだって

こんなに支えてくれている人達がいる。

翔ちゃんにだって

もっともっといるはずだよ？

必要としてくれている存在が。

だから…

誤らないでよ…。