For dream twenty years (ページ15)

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14.Nside ページ15

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雅「マネージャー！！」

マ「あ！皆さん、ありがとうございます！まだ出てきてません。」

雅「じゃあ開けるよ？」

たまたま返しそびれた鍵を持っていたなんて

相変わらずのミラクルボーイな相葉さんが

急いで鍵を挿した。

ガチャ…

何事もないかのように扉が開いた。

確かに玄関の扉を開いても

家の中から物音は一切しなかった。

雅「翔ちゃん！入るよ！」

あまり昔から綺麗とは言えない部屋だけど

今回もまたそこまで綺麗ではなかった。

リビングを見ると

机の上に資料が散乱していた。

こんなになるまで

仕事が翔ちゃんに迫っていたのか…？

ガチャッ…

何となく目に止まった扉を開いたら

ツンっとする臭いがした。

なんか…病院みたいな臭い。

和「翔ちゃん？」

翔ちゃんはベッドの下に落ちた状態で

深く眠りに就いているようだった。

でもその様子が少し変だ…。

顔色が悪いと言うより白くて色がない。

和「翔ちゃん？翔ちゃん！」

雅「翔ちゃんいた？え、大丈夫なの？」

和「翔ちゃん！翔ちゃん！」

翔ちゃんに駆け寄って

何度も肩を揺らした。

だけど…反応がない。

和「これ…本当に寝てるだけ…？」

そんな疑問が口をついて出た。

潤「翔くん！？」

智「翔くん！！」

2人も慌てて入ってきた。

和「リーダー…それなに？」

智「キッチンに転がってた。」

リーダーの手に握られていたのは

『睡眠薬』と書かれた空の瓶だった。

まさか…。

和「そんな…。」

雅「きゅ、救急車呼ぼう！！」

マ「今呼びました！」

潤「じゃあ、どうしよう…。」

和「取り敢えず運びやすいようにリビングに連れていこ？あと、体温が低いからブランケットとか色々掛けれる物を集めよう。」

本当にそんな対処でいいのか

分からなかったけど、

考えられることを全部出した。

雅「翔ちゃん…翔ちゃんごめんね。」

智「翔くんもうちょっとだからね。」

潤「気付けなくてごめんね…。」

何で…何でこんなことしたんだろう…。

翔ちゃん…。

お願いだから目を覚まして…？

お願い…お願いします。

助けてください。

力のないダラんとした手を握って

救急車が来るのを待った。