Story57.Sside ページ7
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海「入るよ〜。」
翔「はーい。」
海「体調どうだ？」
翔「今日はいいよ。」
海「そっか、外傷の方はだんだん良くなってきてるから、明後日くらいには退院できるぞ。」
翔「良かった…。」
それは、本心からの言葉ではなかった…。
もしかしたら、また清水やプロデューサーが襲ってくるかもしれない…。
あの、辛くて苦しい時間がまたやってくるかもしれない…。
だったら、ここにいたいなって思ってしまう自分がいた…。
海「俺の前くらい、気遣うなよ。」
翔「え…？」
海「顔が曇ってるぞ？また襲われたりしたら、怖いもんな…。」
翔「なんで…わかったの？」
海「何年診てきてると思ってるんだ。それくらい嫌でもわかる。」
どうやらバレバレだったようだ…。
翔「また…襲われたらどうしよう…。」
海「その時は…メンバーの名前を叫んでみろ。」
翔「そんなことしても聞こえないと来ないよ…。」
海「辛くなったら頼れってことだよ。お前の周りには守ってくれる奴がたくさんいるんだから、思いっきり甘えればいいんだよ。変にカッコつけたってどうしようもない時は、どうしようもないんだから。」
そう俺に語りかけながら、俺のリスカした跡に消毒をしていく。
傷の跡がまだハッキリと残っていて、直視したくないものだった…。
海「俺もついてる。いつでも味方だ。」
翔「…ありがと…う。」
なぜだか涙が止まらなかった…。
そんな言葉を待っていたのかもしれない…。
海「点滴の時間になったらまた来るから、何かあったら呼べよ？」
翔「うん…。」
俺の返事を聞くと、クシャッと笑顔を浮かべて部屋を出て行った…。
少しずつ、俺の中で張っていた糸がゆっくりと緩んできていた…。
だんだん気がほぐれてくるのが分かって、なんだか久しぶりに安心感が出てきた…。
翔「少しは頼ろっかな…？」
ちょっとだけ頑張って、みんなに甘えてみよう…。
そんな気にさせてくれた。
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きき(プロフ) - misonoさん» ありがとうございます！期待に応えられるようなお話が目指せるように頑張ります！ (2017年4月17日 17時) (
レス) id: 46cce828c5 (このIDを非表示/違反報告)
misono(プロフ) - 続編、楽しみにしてますｯ!! (2017年4月17日 17時) (レス) id: ec0485a09b (このIDを非表示/違反報告)
保ﾟヨリん(プロフ) - いい話（；＿；） メンバー愛を再確認できる、いい話だね！敵も味方も、みんな素敵な人たちで読んでて楽しいですっ！ (2017年2月16日 22時) (レス) id: 262aafcd82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2017年2月3日 8時
