学校の問題児達

虚しさ ページ26

昔から、家に誰かいたなんて事は無かった



両親とも仕事をしていたから



寂しさを埋めるために、沢山友達を作った



その友達は、後後うわべだけの友達という事に気付かされた



さらに寂しさを埋めようと、私は非道に走った



喧嘩してれば、寂しさなんて忘れられた



喧嘩の才能があったようで…いやあってもマイナスにしか働かないが



私はみるみるうちに強くなっていった



ただ、強くなってしまったら相手がいなくて暇になった









その時位に、六つ子の喧嘩を見た



あれは凄かったなぁ。



6人とも、自分の長所をいかして戦ってた



相手は瞬殺だった



まぁ強すぎて関わりたくないとも思ったんだけど。



だから皆のことを出来るだけ避けてきた



それが今では周りから仲が良いって言われるんだもんな



まあ、それも今日まで



助けになんか来ない









「「「「「「A/さん/ちゃん/！」」」」」」



名前を呼ばれてハッと目を覚ます



…夢か



耳を澄ましても争ってる音はしない



…私はまだ希望を持っているのか



希望なんて持っても無駄。



自分から行くしかない



私はゴルちゃんの目を盗んで手と足のロープを切る



まぁ切り終わった所で案の定見つかったんだけど



「…何をしているんですか？」



『何もそのまんまだよ』



ゴルちゃんにカッターを向けて言う



『戦おうか、私と』

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