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テストも終わり、テスト返却の日々が始まる。
朝登校して教室に入ったら真緒が自分の席に座ったままニヤニヤしてるのが見えた。
「真緒、何ニヤニヤしてんの」
真緒「わっ、おはよう！あっ、決まったんだよ！」
「何が？」
真緒「行き先！」
「なんの？」
真緒「もーう、ほんと鈍いなぁ。夏休み！智くんたちと行こって言ってたやつ！」
「ああ、それのこと！どこに決まったの？」
ニヤニヤしながら真緒が答える。
真緒「勝手に決めちゃって申し訳ないんだけどね、海に行こうって！異論があればどうぞ受け入れますよ」
「海かあ！いいねえ！異論はありません！」
私たちは２人で浮き足立った。
和「なに、２人してニヤニヤして」
雅「おはよー、なになに？なんの話？」
後ろから登校して来た和とまーくんがおはよって言って話に割り込んできた。
真緒「いやね、夏休みに海行くの！いいでしょう？」
和「２人で？」
「ううん、大野先輩も一緒」
真緒「たぶん櫻井先輩も」
和「はあ！？男と行くのかよ、馬鹿かよ、ダメでしょ」
和の透き通った目が一気に鋭くなった。
雅「うんうん、俺も心配だよそれは、先輩って言っても男だよ？甘く見ちゃダメだよ？」
いつも優しいまーくんも心配そうに飼い主を待つ子犬みたいに眉毛を下げた。
真緒「でももう決めたことだもん」
和「…じゃあ、俺も行く」
真緒「えっ！？ダメだよ、だって智くんのおじいちゃんちに泊まらせてもらうんだよ？」
和「それなら尚更行きますよ、廊下にでも寝れます」
雅「じゃあ俺も」
「えっ、２人とも本気？」
２人とも見たことないくらいに大真面目な顔して私たちを見て頷いた。
和・雅「超本気。」
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作者名：花 | 作成日時：2018年2月22日 18時
