秘密 2 《O.S》 (ページ13)

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奇跡的に二人ともスカートを履いていたから私と紗那はこの部屋に残って着替える。

凛子さんは下にタオルを取りに行った。

紗那と二人きりになることは少ない。

紗那「水着めっちゃ可愛いね！」

「うん、ほんとに！これまんまで出ないよね？」

紗那「さすがにまんまで出るのはきついね、タオル肩にかけてくよ(笑)」

照れ臭そうにに笑う顔が可愛くて

女の私も見惚れる。

紗那「ねえ、Aに伝えておきたいことがあるの」

突然の告白(？)に何か検討もつけることができないまま何？と返した。

紗那「私ね…」

呼吸を整えるように深呼吸をしてぽつりと呟いた。

紗那「相葉くんが好きなの」

「……ええっ！そうだったの！？」

小さく頷く紗那になおもキュンとした。可愛い。

これは私の正直な感想だった。

紗那がまーくんのことが好きだという告白に1人の女の子としてドキドキしつつ

『好きな人』という重大な秘密を打ち明けてくれたことが嬉しくて

心がふわりと浮ついた。

紗那「良かったら協力してくれたりしないかなあって」

「そんなのもちろんだよ？」

紗那「ありがとう」

小さくはにかむ紗那はとても可愛い。

恋の相談なんてされたことはほとんど無いけど全力で応援してあげようと心に誓った。

紗那「Aは…」

ちらりと私の方をのぞきこむ。

紗那「大野先輩が、好きなの？」