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あの後、なんとか腕を振り払ってソユの元へ駆け寄った。

ジョングク君と何話してたの?と聞かれたが安易に本当の話を言えるわけがないので揶揄(からか)われただけだと言っておいた。


「ホントに?こっちからじゃなーんにも聞こえなかったから揶揄われた話題さえも気になるんだけど」
『本当です〜。…恥ずかしいからもうこの話はお終いね』



恥ずかしいなんて専ら嘘だけど。


納得していない様子だったが、その場凌ぎにはできた。



嘘なんてついて御免なさい。けど関係ない人を巻き込みたくない、傷付けたくない。
大切な友達だから、余計に気を遣ってしまう。


レッスン室に来たのはいいものの、今更何も持って来ていないのに気が付いた。


…バカだ私。




『ちょっと教室戻るね』
「はーい、おバカさん行ってらっしゃい」
『酷い!』



白い歯をチラつかせて笑ってくれたソユを見て、早く取ってこようと思い小走りで来た道を戻った。



誰もいない教室でハァ、と深い溜息を吐きながら、シューズと水筒をリュックから取り出した。


なんで昨日と今日、連続で散々な目に遭わなくちゃいけないのよ、それによりによって私が。

運が無いのは昔から自覚済みだけど、こんなのあんまりだ。



2度目の溜息を吐いて、疑問が浮かんだ。



なんで私達の会話の内容が分からなかった?
私の2つ隣の席だから少しくらい聞こえるはずなのに。ソユは何も聞こえなかったって言ってた。

可笑しい。
確かに私は小声で話してたけど、ジョングクは普通のボリュームで淡々と喋っていた。



不可思議な出来事に頭を抱えた。

その時、背後からの存在に気付かなかった私は誰かの腕に首を絞められ、数秒後には意識は途切れていた。




「あー、こんな手荒な真似したくなかったな〜。でもしょうがないですよね、ジニヒョン」
「それよりジョングク筋肉すごいんだから、死んじゃったらテヒョンに怒られるよ」
「死んでませんよ、多分。
あ、ヒョン、背中に乗せるの手伝って下さい」
「しょうがないなぁ」




イケメン2人とその1人の背中に乗る彼女がバンに乗り込むのを怪しいなどと思う人など1人もいなかった。

寧ろ、女の子達はカッコいい、防弾少年団さんだと瞳を輝かせていた。







人気者な彼らに闇がある事とも知らず









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ごんべエ(プロフ) - alexandrite_bbcさん» 有難う御座います !! 頑張ります (^_^) (2017年10月1日 12時) (レス) id: 8f077d12f9 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみに待っております!(*^ω^*) (2017年9月30日 20時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
ごんべエ(プロフ) - ファニさん» 有難う御座います !! 楽しみにしててください (^^) (2017年9月27日 18時) (レス) id: 8f077d12f9 (このIDを非表示/違反報告)
ごんべエ(プロフ) - ゆーかさん» 有難う御座います ! 頑張ります !! (2017年9月27日 18時) (レス) id: 8f077d12f9 (このIDを非表示/違反報告)
ファニ(プロフ) - おもしろいです^^ これからの展開がたのしみー^^ (2017年9月25日 23時) (レス) id: 787a0420f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごんべエ | 作成日時:2017年9月16日 16時

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