ゆめごこち12話 ページ13
あの後ラギーは部活を見学しに行ったらしい。マジフトだっけ、そんなやつ。
私は正直部活したくないんだよなあ…。めんどくさいし。私みたいに適当な人がいると一生懸命やってる人に失礼だし。
なんて考えながら、暗いなか鍛錬をしている時。
「A」
『シルバー!またあったね』
「ああ、俺もいまから鍛錬する。一緒にやろう。」
『うん』
私は朝と夜に鍛錬をする。剣術の日もあれば体術の日もある。まあそれは気分。幼い頃からやっているからか、オーバーワークしないように適度に鍛える事が出来るようになった。
2人で喋りながら鍛錬をしている時の出来事だった。
「!!危ない!!!」
『うわっっ!!』
私目掛けて魔法が飛んできた。
咄嗟にシルバーが魔法で相殺した。
『なになに…?』
私が狙われる理由としては夢幻の国にいい思いをしていないやつくらいしかないが…。なんで今??
てか学校での私闘は禁止でしょーが!!あっ、刺客ならそんなルール知らないのか。ってそれどころではなくて。
『シルバー、私が一瞬で箒を出す。合図を出したらできる限り速く私の後ろに回ってくれる?』
「…わかった。」
暗いので相手がどこにいるか分からない。私闘も禁止されているし、この場で出来るのは逃げることだけ。
大丈夫…。召喚術の応用。落ち着いたら出来る。
『今だ!!』
一瞬で箒を手元に出し、上昇する。シルバーが後ろに回り込んだのに合わせて箒に乗せる。
『このまま鏡を通って学園長の所にいくよ!!』
「ああ、わかった!」
〜〜〜
『なんてことがあったんですよ』
「なんということでしょう…とりあえずあなた達が無事で良かった。」
「Aに怪我がなくて良かった」
『なんていい子なのシルバークン…!!』
クン、とか付けてたか…?というシルバーの天然は置いといて。
「学園のセキュリティは結構いいもののはずなんですけどねぇ…。ものすごく優秀な魔法使いがセキュリティを破ったか」
『学園の中の人の仕業か…ですね』
「そういうことになりますね」
『それってどうなんです学園長、学校側の問題じゃないんですか〜』
「ゔっ…まあそういうことになるかもしれないですし?違うかもしれませんし?」
『汚い大人だ…。シルバーはこういうふうにならないでね』
「…?わかった。」
学園長に話し、今日は寮に帰らずに学校の医務室にでも寝なさいと言われた。私とシルバーは2人で交代しながら見回りを繰り返した。そうして夜が明けた。
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作者名:ぬへへちか | 作成日時:2021年2月9日 0時