━━━40話 ページ41
新しい私の感情
"恋"
これをこの気持ちを恋というんだね
魔王「恋とは異性に対して好意を抱くこと。天使や悪魔にはこれと言ったハッキリとした性別はないのだが其方の場合、元人間なため男の容姿の悪魔に恋をしたのだろう。」
『……違う』
私がおそ松に恋した理由
きっと運命だった
私はずっと前におそ松に会ったことがある
けどそれは今の私じゃない
魂とは1度その種族に宿ったら何度生まれ変わっても同じだという
私は元人間
つまり前世も人間だったのでは？
そしてもしかしたらおそ松も前世が人間だったんじゃ
だけどおそ松の魂はなぜかきっと悪魔に宿った
分からないけどきっとそうだった
きっと前世の私も……
おそ松に恋をしていたんだ
だからつまりこれは運命であり運命だったんだ
私は……
魔王「残り2分で2人とも死ぬ。どちらにする」
残り2分……
私は2人とも救いたいのに
無理なんだ
じゃあ私はどちらを選べばいい
どちらが正解？
十四松は
私の後輩で、ドジしちゃうことが多くて
よく私が代わりに謝ってたな……
とっても可愛くて
私を信頼してくれていて
おそ松は
出会った時はよく分かんない人で
私の事なんでもわかっちゃって
変だけどすごくかっこよくて
いつも私に信じて欲しいって顔をしていて
ただ2人に共通するのは
私をちゃんと考えてくれること
それと反対に絶対に共通しないのは
私が
友達として好きか
異性として好きか
私はどちらの好きを選べばいいの？
私には……どうして1人しか救えないの……？
いや分かってる分かってる
もう答えは出てる
どちらを救いたい
私は
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
『…っ…わだし……は……』
涙がとまらない
もう謝るしか出来なくて
もう決めるしかなくて
魔王「どちらを救う」
ごめんなさい
『わた…しは……
おそ松を……救いたい…っ…！』
ごめんなさい
十四松
━━━
〜天界〜
「……勝っ…た」
悪魔は
死んだ
僕は勝った
これで
もう……──────
ﾄﾞｻ
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作者名：翡翠葛@優杏 | 作成日時：2016年11月10日 22時
