堕天使の少女と赤い悪魔【宗教松】 (ページ18)

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━━━17話ページ18

〜数日前の天界〜

「十四松」
十四「あっノベルク様！！！元気になった！？」
ノベ「心配かけてすみませんでした。十四松。(なでなで」
十四「あっ！！そういえばノベルク様はどんな用で僕のところに来たのー？」
ノベ「あぁそうでした。私はあなたに用があるんでした。実はですね…あなたに大天使になって欲しいのです」
十四「ほんと！？ノベルク様と同じ大天使になれるの！？(ｷﾗｷﾗ」
ノベ「……ｯ…一緒に仕事は出来ませんが…」
十四「え！？どうして出来ないのー！？」
ノベ「それはですね……私が引退するからですよ」
十四「？引退したらどうなるのー？」
ノベ「……死んでしまいます」
十四「なんで？」
ノベ「役目を終えるからです」
十四「……」
ノベ「…私には大切な人が2人いました。1人は元熾天使様で、私が存在した瞬間からずっと熾天使様は私の事を見守ってくださっていました。そして私は熾天使様が大好きでした。だけど……死んでしまいました」
十四「もう1人は……？」
ノベ「もう1人は私が本当の娘のように愛した人……Aです」
十四「A先輩……」
ノベ「……あの子は、私の特別な存在でした。あの子の１つ１つの行動ははっちゃけていて、目が離せませんでした。だけど……そんな毎日が楽しかったのです。天使の容姿はほとんど成長しません。なので目に見えるあの子の成長は分かりません。ですがあの子の目に見えない心が成長していくことが私は嬉しかった。十四松。私は私を好いてくれてるあなたが好きです。私は……あの子と十四松を自然と重ねてしまう。ごめんなさい。そしてあの子に会えない、熾天使様に会えない今の私は…生きる意味がありません」
十四「でも…そしたら僕が1人に……」
ノベ「人間界にあなたは毎日行きなさい。そしてサダンロダ町の1番大きな教会に行くのです。」
十四「どうして行くの？」
ノベ「お仕事をやりに行くのです。そして……人間界には若い神父とシスターがいます。その2人はあなたを歓迎してくれるはずですよ」
十四「でも、僕は……」
ノベ「大天使にならなければいけない訳ではありません。天使のままでもいいのですよ」
十四「！！…ノベルク様が……」

ノベルクの体は消えかかっていた

ノベ「天使が死ぬ時はこのような死に方なのですよ」
十四「……ノベルク様、なんで天使は人間と同じで死ぬの？」
ノベ「これはあくまでも私の考えですが……

意思が……あるからだと思いますよ」

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十四「…ノベルク様……」