私たちのハウス

お姉ちゃんのブランケット ページ6

菜緒side

朝、茉央お姉ちゃんの声が聞こえた時点でやばいかなとは思った。
何となく茉央お姉ちゃんの声がふわふわして聞こえたから。

茉央「ほら菜緒ちゃんも起きて〜。って目うるうるだね。」
直ぐに茉央お姉ちゃんは枕元のBOXから体温計を出して私の脇に挟んだ。

茉央「38.1℃。割と高いね……どっか痛くない？」
菜緒「大丈夫だよ。」
茉央「良かった！じゃあ七瀬お姉ちゃんに言ってくるね。」

しおりお姉ちゃんを連れて階段を降りていく音がした30分後。
ドアをノックする音が聞こえた。

七瀬「菜緒、入るね。熱でちゃったんだって？」
菜緒「ごめんなさい……。」
七瀬「なんで謝るん笑聴診器当てるね。冷たいかも。」

七瀬お姉ちゃんの手のひらで温められた聴診器は思ったよりは冷たくはなかったけれど、やはりどきどきする。

七瀬「うん、肺の音はクリアだからとりあえず大丈夫。今日は由依がいてくれるから何かあったら由依づてに連絡してね。」
菜緒「うん、ありがとう。」

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