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時計が頂点を少しすぎた頃。
由依お姉ちゃんが仕事に行ったのと入れ違いで
美玲お姉ちゃんが帰ってきた。
口には出さないけど、美玲お姉ちゃんも半日休を取ってくれたんだと思う。
美玲「天、ただいまー!お粥つくって持ってきたよ。」
天「ありがと……。……うん、美味しい。」
美玲「良かったー。…………完食!偉いねー!」
美玲「じゃあついでに薬、飲んじゃおっか!」
うっ……忘れてた……。
美玲「大丈夫、七瀬お姉ちゃんも最小限の量に留めてくれたから。あ、その前に熱測ろっか。………38.5か。高いね。よし、薬飲もう。」
案の定苦かったけど、これも治すためだから仕方ないね。
そのうちに副作用で眠くなってきて、
次に起きた時には飛鳥お姉ちゃんが帰ってきていた。
飛鳥「あ、起きた。おはよう。」
天「おかえり……。」
飛鳥「ただいまー。天の担任の先生から色々貰ってきたよ。
今日の授業のプリントとこの間のテスト。え、7の段間違ってるじゃん笑」
天「えー!自信あったのに……。」
飛鳥「また頑張りな。それから給食の桃ゼリーも貰ってきたよ。」
飛鳥お姉ちゃんが帰ってくる直前まで職員室の冷蔵庫で冷やして置いといてくれたらしく、冷たくて美味しかった。
その後もウトウトしていると、日が落ちすっかり夜に。
その頃には薬も効いてきたけどそれでも37.8〜38.1をさまよっている。
コンコン
瑞穂「天ー、起きてるかな。」
優佳「寝てたらまた後で来ようよ。」
天「いや、起きてるよ……。」
瑞穂「あ、起こしちゃったかな?天、調子はどう……?」
天「朝よりは楽かな……。」
優佳「良かった。実はね瑞穂とお金出し合ってハーゲンダッツのバニラ買ってきたの。名前書いて冷凍庫入れておくから、好きな時に食べて!」
天「ありがとう。」
寝る直前になって咳が出てきて、史緒里お姉ちゃんや菜緒お姉ちゃんに移さないようにと下の階の七瀬お姉ちゃん達の部屋で寝ることになった。それを悲しんでくれて史緒里お姉ちゃんは呼吸を楽にするというクッションを、菜緒お姉ちゃんは怪獣の小さなぬいぐるみを貸してくれた。
久しぶりに七瀬お姉ちゃんの隣で寝たけれど、
昔と変わらず安心するいい匂いですぐに眠りにつくことが出来た。
今日は体調が優れない1日だった。
だけどお姉ちゃん達の優しさを再確認出来た1日だったんだ。
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ドクターさく(プロフ) - ざくーるさん» はい!いつでもお待ちしております! (2022年9月28日 0時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)
ざくーる - ドクターさくさん» ありがとうございました!楽しく読ませて頂きました!またリクエストさせて下さい。。 (2022年9月28日 0時) (レス) id: 4313c431aa (このIDを非表示/違反報告)
ドクターさく(プロフ) - ひなたさん» リクエストありがとうございます!これからよろしくお願いします! (2022年9月26日 19時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 茉央ちゃんが風邪をひいて嘔吐が止まらなくなったのをなーちゃんが気づいて病院に連れて行ってゆいぽんが看病する話が見たいです。 (2022年9月26日 18時) (レス) id: eb67f4d123 (このIDを非表示/違反報告)
飛彩(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました! (2022年9月26日 5時) (レス) @page41 id: 6f8da32f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドクターさく | 作成日時:2022年9月3日 23時