盲愛【ab】 (ページ8)

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@…7 ページ8

．亮平side

『ってことで……帰り道なんか視線感じるんだよね』

亮平「この前言ってた人かな…怖いね。」

この前言ってた人というのは会社でAの行動を監視してくれていた佐久間の事。

共同での仕事が決まってからというものAの行動を監視しなくなった。というか必要が無くなった。
きっかけというのは当たり前に仕事が一緒だからだ。
1週間に3回も4回も会える世界線。
これまでの俺の仕事では考えられない世界線。

きっかけも出来たから特に佐久間に助けてもらう必要も無いと思った。

がしかし…
佐久間も俺も、もちろん俺の友達も
Aの行動監視に関与していない。
となると、ガチのストーカーな可能性が出てきてしまった。

まずい……
俺のAがどこぞの知らない馬の骨に付け回されている。
でもこの出来事をチャンスにできるんじゃないだろうか。

亮平「僕が家まで送ってこうか。」

『え？？いいの？？』

亮平「うん。Aが心配だし。」

『……ｸﾞｽｯ…あり、がと…』

Aを泣かせてしまったことについてはムカつくが、
毎日会えるきっかけを作ってくれて
そのストーカーには感謝してる。

とはいえ、ストーカーはストーカー。
きっちりトドメを刺しとかないと。