盲愛【ab】 (ページ5)

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@…4 ページ5

.亮平side

数週間前にAと会ってから直接は1回もあってない。
佐久間に写真とか送ってもらったけど
どれもこれも実物よりは劣っている。
全て可愛いんだけどね。

事前会議が部長のせいで長引いて初っ端から遅刻気味
許さんまじ。
佐久間だからとはいえ密室に2人閉じ込めるのは
さすがにきびしい。

亮平「……すみません。前の会議が長引いてしまって、遅くなってしまいました…！」

目の前には可愛いA
あぁ何度観ても彼女は可愛い

僕の顔を見てびっくりするA。
その行動すら愛おしい。
ほんといっその事同じ会社の方が
良かったんじゃないのかと思う。

亮平「あれ？この企画Aの企画なの？？
じゃあ心強いねっ！
あ！A社の営業部の阿部亮平と申します。
この度はよろしくお願いいたします！」

初めて知ったかのような口振りで話す
さすがにこれはやりすぎだったかな…
目的の彼女はと言うと笑顔で「良かった」なんて言ってる

やっぱり今からでもA社に来てもらおうかな……

顔も性格も知ってる友達の佐久間に名刺を渡すのは
なんか少し恥ずかしかった。
渡さなくても知ってるだろとは思ったが、
ここの接点がないと思われた方が後々楽だと思った。

亮平「はい。どーぞ」

『あ、ありがとう。』

たどたどしく僕の名刺を見る彼女は可愛いの何物でもない。
にやにやしてたのか佐久間に睨まれたのは内緒。

亮平「じゃあ始めましょうか！」

もしこの契約を取ることができたら
またAと仕事が出来る。
何年も待ったんだ。
1回で終わらせるものか……

･

･

亮平「本日はありがとうございました。
また上と相談して判断したいと思います。

それでなんですけど、、
今後ウチが計画しているプロジェクトに是非ワタセ文具さんもと思いまして…どうでしょうか？？」

あからさますぎるか。と少し反省した。
佐久間はAの背後で僕にえぇ…みたいな顔をしてきた。
でもそこまでしてでも口実が欲しかった。
次会える口実が。

『ぜひぜひ！プロジェクトが始まり次第こちらにお電話してくださると嬉しいです。
あ！もし良かったら今夜ご飯行きませんか？！
3人で！』

亮平「ぇ、、」

『あぁ、ごめんなさい…
会えたから焦っちゃって…佐久間さんにも阿部さんにもご予定があるかもしれないのに…
申し訳ございません』

亮平「全然大丈夫ですよ。是非」

にやにやしてないか心配だけど、
今日俺ちゃんと笑えてる？