恋 彼らのお話2

お見通し　しんご ページ10

｢アンタ。ついにやったわね？｣

っておはようございます、の次がソレかい。
しかも新年の挨拶もそこそこに。
マツコ、アンタはホンマにしょーもないお人やなぁ。

｢やったって、なんやねん？｣
｢すっとぼけても無駄よっ。｣
｢だから、何がっ｣
｢ついに思いを実らせたのねぇ？｣

なんてちょっとうっとりした顔してはるし。

｢アンタ、アタシの目は誤魔化せないわよっ｣
｢なっ、何言うてんねん。何のことかわからんわっ｣

ぐいぃっと力強い腕でホールドされて耳許で

｢よ・こ・や・・・｣
｢うわぁぁぁぁぁっ｣

思わずデカイ声でてもうたから、
周りのスタッフがみんなしてこっち見る。
なんでもないでぇ、すんません、
なんてペコペコ頭さげてる間もホールドされて身動きとれん。

｢俺、なんも言うてないで？｣
｢見てりゃわかるわよ｣
年末年始、アチコチで俺ら見ててピンときたんやて。

｢マルとオークラはとっくにわかってたし
アンタたちはいつになったら、と思ってたけどね。
しかも、ヤスよ、ヤスっ。ニシキドに持っていかれたわっ｣

・・・アンタ、全部お見通しやったんかぃ。
恐るべし、オ○マのカン。

｢まぁねぇ。いろいろあると思うけど頑張んなさいよぉ｣
｢お、おん。ありがとぉ｣

ニヤリと笑ってホールド解いたら
のっそのそ定位置まで歩いて・・・

ってドタドタ戻ってきはった。。

｢んで？もちろんアンタがネコよねぇ｣
｢言うか、ボケぇ｣

わかってるくせに聞きやがって。
ホンマにおっそろしいわぁ。

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