聖なる夜に きみたか3 ページ6
ふぅ。
静かな部屋にヤスの息を吐く音が響いた。
｢りょぉ。それは本気で言うとるの？
淋しいからって流されてるだけなんとちゃうん？｣
｢本気やもん。俺、今日ここに上がって来るとき決めたん。
目の前で思いっきりマルとオークラにいちゃいちゃされて
ちゃんと吹っ切って、章ちゃんに幸せにしてって言おうって｣
｢幸せにしてって、俺はどうするん？俺の幸せは？｣
｢章ちゃん、俺じゃ幸せになれへん？｣
｢質問に質問で返すなや｣
雄田や・・・雄田が出た。
ヤスの低ぅい声。本気の時の声。
しばらく黙りこんだどっくんがゆっくりだけどはっきり言った。
ヤスの目、まっすぐ見て。
｢章ちゃん。俺、章ちゃんと一緒に幸せ作っていきたい。
それじゃ、アカン？｣
ヤスの本気とどっくんの本気。
見つめあって混ざりあう。
｢りょぉ。おいで｣
どっくんがソロソロと近づいたら
ヤスがいきなりガバッと抱き寄せた。
｢俺の嫁になり。亮｣
うわぁぁぁぁ。
なんやのこれぇぇぇぇぇぇ。
ドラマや、ドラマみたいや。
すげぇぇぇ。
ヤスの腕のなかで鼻啜るどっくん。
可愛らしいカップルがまたひとつできあがり。
マルとおーくらもぴったり寄り添って
ほっぺにちゅうなんてしとるやないか。
｢お前ら、そこでイチャコラすなっ｣
信五がつっこんでる。
え。羨ましいなら俺もしたろか？
｢きみ、俺らは後でな｣
・・・お見通しかぃ。んで後んなったらしてええねや。
みなさーん、ちょっと俺らのこと忘れてないですかね？
俺らは俺らで大事なこと話しましたよぉ。
まぁ、ええ・・・
あ。証人！それはしたらなアカンっ。
大事なこと！大事なことですよぉ。
もうっ。おのおの好き勝手にいちゃつきおって！
コンセンサス！コンセンサスが取れてないっ。
｢きみぃ。こっち向いて｣
ちゅっ
キスの不意討ち。
｢メリークリスマス｣
信五がニカッと笑った。
｢メリークリスマス、信五｣
お前が笑ってるんなら、それでええわ。
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cayochi(プロフ) - ウメちゃんさん» ありがとうございます。楽しみにしてくださる方がいるなんて、本当に幸せです！ (2019年3月28日 23時) (
レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
ウメちゃん(プロフ) - ぜひ、まだまだ続けてください！楽しみで仕方がないので(*´∇｀*) (2019年3月27日 17時) (レス) id: 222b67b008 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - じゅんじゅさん» コメントありがとうございます。私昔からあの曲大好きだったので、どうしてもどこかでお話に使いたくなりまして。番組でしみじみ聞いていた横山さんに昔の恋を思い出してモもらいました(笑) (2019年3月12日 1時) (レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
じゅんじゅ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいています。大江千里さんのRainですね。あの曲を思い出しながらもう一度読ませていただきました。 (2019年3月11日 2時) (レス) id: fea29e1eac (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - (名前)ゆーきゃんさん» ふふふ。私も気になります(笑)雛ちゃん、本当に誉めて伸ばすのが上手！みんな雛ちゃんから誉められるとめっちゃ嬉しそうですし。ついつい余計なこと言っちゃいますよねぇ。雛ちゃん見習わなきゃ！ですね。 (2019年2月25日 15時) (レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cayochi
| 作成日時：2018年12月31日 18時
