誉めて しんご ページ41
｢なぁ、俺のこと誉めて｣
｢なんやねん、それ｣
｢ええから誉めてぇな｣
｢最近誉めてくれへんもん｣
｢そんなことないやん｣
｢そんなことあるぅ｣
｢誉めてるやん｣
｢俺、知らんもん｣
いや。誉めてます。
知らんだろうけど。
アンタが寝てるときにな。誉めてます。
なんて言うてるかはナイショですけどね。
そりゃぁもうこれ以上ないってくらい誉めてますよ。
こっそり耳許で。
｢なぁ、誉めてぇな｣
｢んー。俺のこと誉めてくれたらな｣
｢雛ちゃん、かわええ｣
｢って、なんで雛ちゃんなん｣
｢アカン？｣
｢アカン｣
｢なんでよ｣
｢・・・な・・#&$@%÷?□▽△◆｣
｢何ゴニョゴニョ言うてん｣
｢やから、ナマエデヨンデホシイノッ｣
｢信五、カタコトになってんで？｣
｢もうええわっ｣
なんか負けた気ぃする。
｢きみはかわいいとしか思うてないん？｣
｢いつもシュっとしてて｣
｢足も長いし｣
｢仕切りは天下一品やし｣
｢賢い子ぉやなあって思うし｣
｢俺の前ではイヤラシイ声だして｣
｢イケナイ子ぉになってきて｣
｢あぁぁ、もうええっ｣
はずかしぃわ。
いつもならアンタのほうが先に照れて
言葉に詰まるはずなのに
今日はどうしたん？
｢照れてはるん？｣
｢ちゃうわ｣
｢照れた顔も好きやで｣
｢アホ｣
そこまで言うたらスッと腕が伸びてきて
俺の頭の後ろ抱き寄せて
ちゅっとひとつキスをした。
｢なんやねんな｣
｢ほら、その顔。その顔、最高｣
｢最高ってなんやの｣
｢最高にソソる｣
｢アホ｣
｢俺のこともなんか言うてよ｣
｢言うたらん｣
｢言うて｣
｢言わん｣
｢さみし。言うてくれへんならええわ｣
ふいっと横向いて体が離れた。
拗ねた顔が子供みたい。
しゃぁないなぁ。
｢・・・・｣
耳許でイッチバンエエとこ言うてやる。
ふは。って吹き出して
真っ赤になってるやないの。
｢寝ないと言うてくれへんのかと思った｣
・・・なんや。聞いてるんやないか。
まぁ、ええ。
今から目ぇ見て誉めちぎったるわ。
途中で根ぇあげんなよ。
アンタのエエとこは、俺が誰より知ってるんやから。
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cayochi(プロフ) - ウメちゃんさん» ありがとうございます。楽しみにしてくださる方がいるなんて、本当に幸せです！ (2019年3月28日 23時) (
レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
ウメちゃん(プロフ) - ぜひ、まだまだ続けてください！楽しみで仕方がないので(*´∇｀*) (2019年3月27日 17時) (レス) id: 222b67b008 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - じゅんじゅさん» コメントありがとうございます。私昔からあの曲大好きだったので、どうしてもどこかでお話に使いたくなりまして。番組でしみじみ聞いていた横山さんに昔の恋を思い出してモもらいました(笑) (2019年3月12日 1時) (レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
じゅんじゅ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいています。大江千里さんのRainですね。あの曲を思い出しながらもう一度読ませていただきました。 (2019年3月11日 2時) (レス) id: fea29e1eac (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - (名前)ゆーきゃんさん» ふふふ。私も気になります(笑)雛ちゃん、本当に誉めて伸ばすのが上手！みんな雛ちゃんから誉められるとめっちゃ嬉しそうですし。ついつい余計なこと言っちゃいますよねぇ。雛ちゃん見習わなきゃ！ですね。 (2019年2月25日 15時) (レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cayochi
| 作成日時：2018年12月31日 18時
