寝言 きみたか1 ページ17
と、言うわけでヤスんちに来ています。
そして愚痴を聞いてもらっています。
ヤスは人の話を聞くんがうまい。
んで丁寧にこたえてくれる。
ヤスが言うことならすっと入ってくるん。
時々・・・いや、だいたいおかしなこと言うてるんやけどな。
教えてくれるまで知らんかった。
信五が俺が出てる作品のDVDやら持っててくれてること。
俺がいないときに見ててくれてること。
宝物だと言ってくれていること。
｢それでも亮のほうがええと思うん？｣
｢んー。怒ってるかなぁ｣
｢今ごろ八重歯伸びてるかもよ｣
｢アカンっ。どーしよっ｣
｢じゃあ、早く帰ったり？｣
｢うーん。引っ込みつかんわぁ｣
アホな俺は自分から動けん。
ウジウジとソファーに沈み込んでいたら
ピンポーン
インターホンが鳴った。
どっくん帰ってきたかな。
悪いからおいとませんとな。
｢よこちょ、お迎え来たで？｣
モニター見たヤスがニヤニヤ振り向いた。
｢素直になり？｣
｢んー｣
どうしよ。どんな顔しよ。
謝りかたが下手な俺は素直にごめんが言えん。
そのうち信五が上がってきて玄関でヤスと話してる。
会話、聞こえてくるのが気になって
リビングから玄関をチラ見してた。
｢亮は男前に育ったのぉって親心や｣
｢せやねぇ｣
｢かわいいてしゃぁないもん。昔から｣
｢知ってる｣
｢恋にはならんやん。絶対｣
親心か。
信五は。
メンバーへの愛や優しさに溢れてる。
パシンと頭叩くツッコミも愛がないとできひん。
おかんみたいに暖かく見守るまなざし。
それはいつも誇らしげ。
あぁ。せやな。
どっくんをうっとり見てたんは男前に育ったんが
誇らしかったんや。
ごめん、信五。くだらないヤキモチやった。
オマエの愛情は深くて優しい。
トテトテとヤスが呼びに来た。
｢呼んではりますよ、奥様が｣
｢なんで居場所わかるんかな｣
｢愛やろ｣
やば。俺、今ニヤケてんな。
｢しゃぁない、帰ったるかぁ。｣
嫌そうなふりだけして腰上げた。
｢ほれっ。帰るで？｣
｢信五、迎えに来てくれたん｣
｢まったく手ぇのかかる・・・どーせ聞いてたんやろ？｣
｢きっ、聞いてなんかおらんわっ｣
｢ええから帰るで？｣
｢おん。ごめんな｣
｢はいはい。ヤス、すまんかったな｣
｢ごめんな、ヤス｣
信五に手ぇ引かれてヤスんち、後にした。
―――――
すみません。
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cayochi(プロフ) - ウメちゃんさん» ありがとうございます。楽しみにしてくださる方がいるなんて、本当に幸せです！ (2019年3月28日 23時) (
レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
ウメちゃん(プロフ) - ぜひ、まだまだ続けてください！楽しみで仕方がないので(*´∇｀*) (2019年3月27日 17時) (レス) id: 222b67b008 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - じゅんじゅさん» コメントありがとうございます。私昔からあの曲大好きだったので、どうしてもどこかでお話に使いたくなりまして。番組でしみじみ聞いていた横山さんに昔の恋を思い出してモもらいました(笑) (2019年3月12日 1時) (レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
じゅんじゅ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいています。大江千里さんのRainですね。あの曲を思い出しながらもう一度読ませていただきました。 (2019年3月11日 2時) (レス) id: fea29e1eac (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - (名前)ゆーきゃんさん» ふふふ。私も気になります(笑)雛ちゃん、本当に誉めて伸ばすのが上手！みんな雛ちゃんから誉められるとめっちゃ嬉しそうですし。ついつい余計なこと言っちゃいますよねぇ。雛ちゃん見習わなきゃ！ですね。 (2019年2月25日 15時) (レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cayochi
| 作成日時：2018年12月31日 18時
