恋 彼らのお話2

聖なる夜に　しんご1 ページ1

クリスマス？なんやそれ。
ってくらい忙しいです。
あの日以来、きみとも会ってへんねん。

あぁぁぁぁ。もぅっ。ストレスたまるっ。
いや、お仕事いただけるのはホンマにありがたい。
でもっ。

あの日やって朝起きたらふたりしてめっちゃ照れてまって
ろくに話もできへんかった。
一緒のベッドで素っ裸で寝てるんやで。
しかも向かい合って！
目パチッて開けたらあの綺麗な顔が至近距離っ。
思わずちゅうしてまったわ。

毎日電話したりメッセージ送りあったりしてるから
繋がってる感じはあるんやけどな。
それでも淋しいは淋しい。

今日も夜遅い時間まで。
はぁ。誰か俺にいちゃいちゃする時間をください。

そんなこと考えてたら
ピコンとメッセージがきた。

｢今日遅くてもええから一緒にメシ食わん？｣

きみからやった。

｢ええけど、おそなるで？｣
って返したら
｢ええよ。待ってる｣
やって。
・・・アベックみたいやん。あ、アベックやったわ。
終わったら連絡するってメッセージいれて。
さて。気合いいれてお仕事させていただきましょ。


アカンなぁ。
仕事中もちょっとだけソワソワしとった。
プロとしてはあってはならんことや。
しっかりせな。

｢今から行く｣
短いメッセージ送って
マネージャーさんにきみんちまでの送りを頼む。
車のなかでテイクアウトピザの予約したら
張り切りすぎてふたりで食うには多目の量。
まぁええか。

ボンヤリ外見てたらピコンと着信。
グループのやつにたつとマルから。

｢アホか、あいつら｣
思わずニヤける。

婚約会見みたいなんと
用紙持って笑ってる写真。
サンタのカッコしたマルと満面の笑顔のたつ。

わざわざ用紙取り寄せたんかな。
　
ぽぽぽぽと既読がついて
ヤスがふたりの家行きたいって言い出した。
これは俺らも・・・な雰囲気。
きみに電話してみよ。

｢きみ？どうする？｣
｢信五がええならええよ。どっちにしろ話さなアカンやろ｣

あ。せやった。亮とヤスに話さないかん。

｢おん。じゃぁ、俺らも行こか｣

とりあえずきみんち行って合流しようってことにして
メッセージ返信する。

なんや。結局にぎやかな夜になりそうやな。

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