いきてく ページ19
たかが10日間くらいって思うかもしれないけど
会えない時間が愛育てちゃうもんなんですよ
お互いを摂取しないと生きていけないふたりなら
尚更、ってやつですよね
*********
何日かぶりに触れた涼太の肌は
いつもよりすこし乾いてカサカサしていた。
俺はもちもちの涼太の二の腕が大好物なのに。
「ちゃんとケアしてたのかよ」
「仕方ない。翔太不足だったからね」
「じゃあ、俺と会えなくなったら乾涸びちまうな」
「…そぉだねぇ、離れたらミイラになっちゃうかも」
「ふはっ！なにそれ」
「うわぁ、嫌だなぁ。
俺の死因が渡辺翔太不足のための乾燥によるものって発表されんの」
「それは嫌だわ」
「まぁ、人様に見つかる時には
カラカラのフリーズドライになってるから、
すぐには俺だってわかんないだろうけど」
「それって水かけたら戻るとかじゃねぇの？」
「あー、翔太の涙でなら戻れるかもねぇ」
俺は可笑しくてゲラゲラ笑ってるけど
涼太は至って真面目な顔のまま。
「…だからさ。一緒に暮らさない？」
え？今、なんて言った？
「翔太いないと俺の命が危ない」
「それ、真面目に言ってんの？」
「うん。大真面目なんだけど、ダメ？」
「…ダメじゃねぇけど」
「なら、いいじゃん」
…会いたかったんだよ、すごく
ぽつり、と言った涼太はちっちゃな子供みたいで。
「うん、俺も」
抱き寄せたら、震えてた。
「俺も涼太のメシ食えなくなったら飢える」
「うん、ちょっと痩せた」
「だろ？ずっと会えなくなったらさ
俺の死因、宮舘涼太不足による餓死になっちまう」
「なんか、それ俺のこと食ってるみたい」
「…だな。まぁ食ってるみたいなもんだけど」
「じゃあ、食ってよ。今すぐ」
くすん、と鼻を啜って
俺を見上げた目が赤くて揺れてて綺麗で。
「今すぐ、食う。
んで、毎日…とはいかねぇけど、涼太食って生きてく」
「なにそれ」
「お互い命に関わっちまうし…結婚しよーぜ」
アホみたいな約束。
涼太はゲラゲラ半べそのまま笑って頷いた。
俺はやっぱりちょっとカサついたくちびるに
思いっきり食らいつく。
俺は涼太で涼太は俺で
生き長らえなきゃいけねーし。
「ねぇ。過剰摂取も良くないんじゃない？」
「ばーか、こーゆーのは多いに越したことはねぇんだよ」
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accouknowmax(プロフ) - ご連絡ありがとうございました。雪男たちが好きなので、よろしくお願いします。 (1月3日 15時) (
レス) @page40 id: 042bd4006f (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - accouknowmaxさん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。鍵がかけてあるお話はこちらの続きではありません。暫く鍵をかけたまま、公開する予定もないのでごめんなさい。 (1月2日 17時) (レス) id: ebdbe7a05a (このIDを非表示/違反報告)
accouknowmax(プロフ) - はじめてコメントします。klssとhugの話大好きで何度も読み返してるくらいです。舘様じゃない可愛い涼太くんが切なくて、男らしいしょっぴも大好きです。続きの、お話が出てて読みたいのですが、パスワードがあります。こちらで教えていただけるのでしょうか？ (12月30日 5時) (レス) @page40 id: 042bd4006f (このIDを非表示/違反報告)
美祐奈 - 初めまして、美祐奈です！いつも読ませてもらっています！なべだて少ないんで…見れてうれしいです！これからも更新頑張ってください！ (2022年11月18日 18時) (レス) id: f68b1462c9 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - 祐筆さん» 普段は堂々としてるんですけどねぇ…nbさんのことになるとちょっと弱々しくなっちゃうんですよね…耳熱くなっちゃうし（笑） (2022年11月6日 5時) (レス) id: ebdbe7a05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cayochi
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年8月8日 12時
