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この先も たつ2 ページ38

ある時。
外での写真撮影。
わいわいふざけてるメンバーたちから離れて
おっきな木の下で上を見上げてるマルちゃんがいた。

「マルちゃん、なにしてんの?」
声をかけたら

「葉っぱの隙間からお日さんがきらきらしててな
めっちゃキレイやねん」
そう言うてニコニコしてた。

太い幹にじっと手ぇ当てて話をしてるみたい。

「木からパワー貰ってん。たっちょんもおいで」

反対側の俺の手ぇ掴んで
ゴツゴツした木に触れさせる。

「元気になるやろ?」

ふふふってこっち向いて笑って
また見上げてる。

「キレイやなぁ」

すぅっと目ぇ細めて
ほんの一瞬泣きそうな顔をした。

なんだかすごく儚くて。

空に連れて行かれるんやないかって
心配になった。
守ったらんとアカン。
この手ぇは離したらアカン。

「あっちでみんなが呼んでんで。行こ」

マルちゃんに嘘ついて
触れてた手ぇ握った。

「おん。行こ。たっちょん」
俺を見てまた微笑んだ。

マルちゃんはお日さんに照らされてキラキラしてた。

胸がぎゅっとした。

好きや。

あぁ、そっか。

俺、マルちゃんことが好きや。。

気づいてしまった。

お日さんの下、マルちゃんの手ぇのぬくもり。

そのまま手ぇ繋いで歩いた。
デートみたいやな。
ほんの数メートルやけど。
そう思ったら急に恥ずかしくなった。

でも、今はええよね。
きっと誰が見たっていつもみたいに
ふざけてるように思うだろうから。

マルちゃんが繋いでる手ぇを
ブンブン振ってる。
いつものマルちゃんに戻って
なんだかわからない歌、歌い出した。
俺はゲラゲラ笑ってた。

いつものふたり。
でもちょっとだけ違う。


お兄ちゃんみたいな。
でも幼馴染みみたいな。
2つ年上のマルちゃんは

『俺の好きな人』

に変わった。


俺の長い長い片思いの始まりは
あったかくて眩しかった。

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設定タグ:関ジャニ∞ , 大倉忠義丸山隆平   
作品ジャンル:恋愛
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cayochi(プロフ) - kkoyanagiさん» うわぁ!おめでとうございます!楽しんで来てくださいませね。でも無理は禁物!まだ時間ありますから体力蓄えて!今、喉やられてる方多いみたいですね。エイトのパワーもらったら回復早くなるかな? (2019年7月26日 18時) (レス) id: c55178e693 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 何とか解放席が当たりました。日曜行ってきます。先週から気管支炎寝込んでいてやっとこ一昨日床上げで体力持つかなぁ心配 (2019年7月26日 18時) (レス) id: 9936377b81 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - みんな大好きオス田(笑)ネコキドとどっちがいいかなぁ、なんて考えてるだけで楽しいですよ〜。ちょっとお待ちくださいね! (2019年7月25日 21時) (レス) id: c55178e693 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - ふふふっ、オス田。好物です。 (2019年7月25日 17時) (レス) id: 9936377b81 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - (名前)ゆーきゃんさん» 実は忠義さんの方がポリネシアン度深そうな気がしてるんですよねぇ。ヤキモチ妬いたらいろいろと大変そう(笑)ヤンマーちゃんでこんな感じ・・・ふふふ。できそう(笑)お楽しみにっ (2019年7月25日 10時) (レス) id: a293f198c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cayochi | 作成日時:2019年3月31日 15時

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