シャツのかおり たつ2 ページ33
｢気ぃつけて帰れよ｣
タクシー捕まえて颯爽と乗り込む後ろ姿。
絵になりすぎてて、つい二人して見とれてた。
窓開けて手ぇ挙げる。
夜やってのにトレードマークのサングラスかけて。
｢｢ありがとうございました｣｣
並んで見送る。
走り出した車が小さくなった頃
隆平が俺の小指をそっと掴んだ。
｢迎えに来てくれてありがと｣
酔った顔。赤いほっぺた。
俺の目ぇ見ずに言う。
もう片方の手ぇ、俺の顎に伸ばして
つるんと撫でた。
｢たぁ、会いたかった｣
｢松岡くんに甘えてたくせに｣
｢んー。でもたぁに会いたかったん｣
会いたかったってとこでこっち見た。
潤んだ目ぇがゾクゾクするほどイヤラシイ。
｢行こ｣
隆平の手ぇ握り直して、今度は自分等のタクシー捕まえる。
行き先はこの間泊まったホテル。
パーティの後用意してもらったんと同じ部屋。
迎えに来る間に予約しといた。
｢何で？｣
家とは違う場所告げたから少し不安そうな顔。
｢りゅうのこと抱きたい｣
一瞬でも早く。
耳許で囁くと顔の赤みが増した。
ズルい。
隆平は天然で狡いねん。
何を拗らせてたんか、俺にはよぉわからんけど
自分が愛されてるか、確認したなったんやろ。
そんなん狡いやん。
それをあん人は察知して望み通りに甘やかして。
最後には俺の手元に返してきた。
大人の余裕滲ませて。
たぶん、俺より傷ついてはるのに。
傷ついてるのに、それでも・・・。
あん人に甘えたかったから。
俺にも甘えたかったから。
ふたつの愛情に挟まれて、満足なん？
ちょっと苛立ちながらも、この手ぇ離せん。
めっちゃくちゃに泣かしたりたい。
でもベタベタに可愛がりたい。
俺のやり方で。
あん人とは違う愛し方で。
不意に隆平の手ぇにぎゅっと力が入った。
こっちチラリと見て、ふわんと笑う。
｢たぁ、寄りかかってええ？｣
｢ん？ええよ。酔った？｣
肩に頭乗せて来たとき
隆平のシャツから甘い匂いがした。
昔よぉ着てた、シャツ。
最近はずっとクローゼットにかかってた。
｢酔ってへん。こうしてたいん｣
俺と同じ匂いが香る。
なぜか泣きそうになった。
窓に映った俺の顔。
さっきのあん人の顔と重なる。
ホテルはもうすぐそこ。
早く抱きたい。
グシャグシャに溶け合って眠りたい。
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cayochi(プロフ) - kkoyanagiさん» うわぁ！おめでとうございます！楽しんで来てくださいませね。でも無理は禁物！まだ時間ありますから体力蓄えて！今、喉やられてる方多いみたいですね。エイトのパワーもらったら回復早くなるかな？ (2019年7月26日 18時) (
レス) id: c55178e693 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 何とか解放席が当たりました。日曜行ってきます。先週から気管支炎寝込んでいてやっとこ一昨日床上げで体力持つかなぁ心配 (2019年7月26日 18時) (レス) id: 9936377b81 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - みんな大好きオス田(笑)ネコキドとどっちがいいかなぁ、なんて考えてるだけで楽しいですよ〜。ちょっとお待ちくださいね！ (2019年7月25日 21時) (レス) id: c55178e693 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - ふふふっ、オス田。好物です。 (2019年7月25日 17時) (レス) id: 9936377b81 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - (名前)ゆーきゃんさん» 実は忠義さんの方がポリネシアン度深そうな気がしてるんですよねぇ。ヤキモチ妬いたらいろいろと大変そう(笑)ヤンマーちゃんでこんな感じ・・・ふふふ。できそう(笑)お楽しみにっ (2019年7月25日 10時) (レス) id: a293f198c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cayochi
| 作成日時：2019年3月31日 15時
