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「これで大丈夫…………たぶん。」
赤く腫れてしまった手の甲を水道水で冷やしたあと
医務室にあった薬を塗って、大袈裟だなって思うぐらいテテに包帯でぐるぐる巻にされた
「ヌナ、痛くない？」
「うん。」
こくりと頷くと、テテがぽんぽんってあたしの頭を撫でて
いつもこうやって、あたしに大きな優しさをたくさん与えてくれてるのに
あたしはなにひとつ返せないでいる
「…………ごめんね。」
「もっと俺に甘えてくれていいんだよ？」
テテは、穏やかであたたかくて心地いい
ジヨン先輩は、苦しくて落ち着かなくて泣きたくなる
苦しくて、痛いのに
目の前にテテがいるのに
あたしの頭の中は、ジヨン先輩が言った言葉の意味を必死に掻き集めて、その意味を探してる
なんて、身勝手なんだろう
「もう甘えられない…」
「甘えてよ。ヌナの心の中に誰がでもいいよ。」
「そんなの」
「俺の隣にヌナがいてくれるなら、それがいい。」
そう言ったテテがぐいっと力任せであたしの腕を引っ張って
テテらしくないそのちょっと乱暴な行動にあたしの身体はいとも簡単にテテの腕の中に押し込められて
至近距離で視線が交わった瞬間
「…………しょっぱいね。ヌナの涙の味だ。」
テテの唇が、あたしのほっぺたに触れた
いひひって無邪気に笑いながら、あたしを見下ろすテテ
だけど、その目の奥はゆらゆらと静かに揺れ動いて
「なんなら、いっそのこと。俺をズタズタに傷つけて、苦しめて。ヌナのことを嫌いにしてくれればいいのに。」
あたしを抱きしめるテテが少しだけ震えてる
テテを傷つけたくない
テテを泣かせたくないのに
「でも、どんなに傷つけられてもヌナを嫌いになんてなれない。ヌナが誰を好きでも、俺はヌナが大好き。」
「……テテ」
「お願いだから、俺の気持ち終わらせないで。」
掴んでしまったテテの服を離せない
優柔不断で身勝手で、弱いあたしは
覚悟がないままに気持ちが溢れてしまいそうになる
「もしも……この世界が終わるっていう、そのときまでいる。Aヌナの隣に……俺いるから。」
”それだけは、知ってて”
顔を上げられないままでいたら
こつん……、って重なったおでこ
それ以上テテはなにも言わずに
ただ繋いだ手を、ぎゅっと強く握った
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merry(プロフ) - なつこさん» なつこさん！お返事遅くなりました(>_<)未だに不安定な状態で心配事もたくさんありますがわたしもなつこさんとまたお会い出来るように準備しております！体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
なつこ - お元気ですか？見えない敵と闘いつつ、もはや共存していかなければならない今になって、自由やありのままの生活のありがたさに気づきました。merryさんと再会できることを願っています。ご自愛ください。 (2020年5月9日 22時) (レス) id: c319d287df (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - たかさん» たかさん！いつもありがとうございます。たくさん更新出来いことや、色々思い悩んでましたがこんな素敵な言葉を頂けて嬉しくて幸せです。テテちゃんのお話とジヨン先輩のお話楽しみにお待ち頂けるとありがたいです(*^^*) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - merryさん！とりあえずお疲れ様でした。そして新しいお話ありがとうございます！テテにも素敵な幸せが来ること楽しみにしています。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: b941ac7055 (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - ともこさん» ともこさん！わーん(><)ひとつひとつ言葉を大切に読んでいただけて本当に嬉しくて泣きそうです。これから甘々なジヨン先輩を想像していまからにやけてます。本領発揮したジヨン先輩のターンをもう少しだけお待ちくださいね！いつもありがとうございます！ (2020年2月7日 1時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：merry
| 作成日時：2019年9月19日 20時
