lovesickness 2-40 ページ41
今まで平気だったことが
あの瞬間から”どうしていいかわからなく”なるようになった
なんとなく、ジヨンの出てるテレビを観るようになって
画面の中のジヨンは、あたしの知ってるジヨンとやっぱりどこか違っていて
『もしもし、Aちゃん？ 』
だから、仕事の合間に掛かってきた電話
前のあたしなら、ただ嬉しいって感情しかなかったのに
スマホの向こうからジヨンを呼ぶ女の人の声がして
もう少し……声を聞いていたかったけど
途切れてしまった電波と一緒に
あたしとジヨンまで消えてしまいそうな感覚に囚われる
午後から続いてた会議がようやく終了して、腕時計を確認すると7時をまわったところ
今日は早く家に帰りたかったから
デスクに戻って荷物を取り、すぐフロアを出た
｢待って、乗ります｣
ゆっくり閉まるエレベーターのドアをこじ開けて乗り込んで来たのは
さっきまで一緒に会議に参加してた広告代理店のソクジンさん
｢お疲れさまです。｣
｢Aさん。もう退社するの？｣
にこりと爽やかな笑顔を振り撒くソクジンさんは
うちの女子社員に人気があって
猛烈な争奪戦が繰り広げてるとか、いないとかソナが言ってたな
狭い箱の中でソクジンさんに見られてる気がするのは…気のせい？
｢Aさんって付き合ってる人いる？｣
そんなこと聞いてどうするんだろ
この類の質問は返答に困る
ジヨンとの関係は、簡単に言えるものじゃないから
軽く笑って曖昧に回避したつもりだったのに
｢今度食事でもどう？｣
エントランスを抜けた時ソクジンさんに腕を引かれて
｢これ僕の番号。仕事用じゃないやつ。」
戸惑ってる間に差し出されたメモには携帯番号
そのタイミングでカバンの中のスマホが鳴って
｢え？｣
｢どうかした？｣
それはジヨンからだったけど
メールの内容に目を疑った
【今から迎えに行く】
今から…迎えって……？
ソクジンさんに見られないよう返信しようとしたら立て続けに受信するメール
【つか、そいつ誰？】
ん？！って勢いよく顔を上げて辺りをきょろきょろ見渡すと
黒塗りの高級車が目の前を通過して数メートル先で停車した
……まさか
あの車、芸能人でも乗ってそうだねってソクジンさんが振り返った瞬間
運転席の窓が少し開いて
うそ、でしょ？
その隙間から、あたしに向かってぴらぴらと振るその手には
見慣れたタトゥが刻まれてた
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merry(プロフ) - yraさん» 本当にたくさんの嬉しすぎるお言葉ありがとうございます。これからますます寒くなっていくのであったかくしてお過ごしください。来週には…新しいお話始められるように頑張りますね！ (2018年10月31日 0時) (
レス) id: a3b0dc7c0a (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - yraさん» yraさん！こんばんは☆コメントと最後までお付き合いしてくださりありがとうございます！今回のじよんくんの話口調はいつもより甘さを倍増してみました(´∀`)きゅんとしてもらえて嬉しいです！次のお話もたくさん愛情を込めて書くので楽しみにしてもらえると幸いです！ (2018年10月31日 0時) (レス) id: a3b0dc7c0a (このIDを非表示/違反報告)
yra - 寒いし体調お気をつけてください〜（；＿；）！！いっぱいコメントすみません（ーー；） (2018年10月30日 2時) (レス) id: 912176fc7b (このIDを非表示/違反報告)
yra - 今回のお話はいつもよりじよんくんが甘い感じがしてすごく泣きそうになるぐらいきゅんさせてもらいました（；＿；）本当にmerryさんのお話はあたたかくなるものばかり...眠れない夜中みさせてもらってます(笑)次回も待ってますお世話になります!!(笑) (2018年10月30日 2時) (レス) id: 912176fc7b (このIDを非表示/違反報告)
yra - merryさんお疲れ様でした!!いつもこっそり読ませてもらってるのですが初めてコメントさせて頂きます...!! (2018年10月30日 2時) (レス) id: 912176fc7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：merry
| 作成日時：2018年8月4日 1時
