特別組織最後の審判 ページ10
白髪の美少年は薄桃色に染まっている口を開いて、鈴の様な声でこう言った。
「そんなに睨まなくても良いのに…。俺の名前は木与原龍太。」
「私は神宮寺知世、と申します。」
「で、早速依頼の護衛の件についてね〜」
そう言いながら龍太はふわりと一回転して、
来客用だと思われる大きな椅子に座った。
知世はその椅子の後ろに立っている。
「今回護衛するのはヒーロー科の1ーA組の生徒と依頼されていますがお間違い無いでしょうか。」
知世が表情を変えずに淡々と話を進めた。
プロヒーローの教師たちは戸惑いながらも黙ってその説明を聞いていた。
いくら子供と言っても彼等は公安から派遣された組織の者である。
きっと顔立ちが若く見えるのは個性のせいだろうとこじつけをしていた。
「(それにしても───)」
相澤は良くドライアイの目を凝らした。
陶器の様に白い肌を持ち、黄金に光る目を持った少年。
名は確か龍太と言ったか。
しかしその目は威圧感を放っており、まるでどこかの国の皇帝の様にも感じた。
後ろの少女は切れ目の美しい少女で、長い漆黒色の髪が揺れている。
「(彼等は本当に、いったい何者なんだ…ー？)」
「僕らは人間ですよ。」
相澤の心の呟きに応える様に龍太が答えた。
「ふふっ、まぁ戸惑うのも分かりますよ。なんせ公安から派遣された人間が明らかに子供だったんですからねぇ…」
全ての教師の図星に刺さった。
まさにその通りだった。
この薄汚れたヒーロー社会で公安を誰が信じれるのだろうか。
信じれるのなんて何も知らない一般人程度である。
「不安や焦り…そんな感情が手に取るように分かる。」
龍太はそう口を開いた。
バレている。そう此処にいる全員が思ったことだった。
この目の前の存在がどれほどの脅威を持ちどれほどの力を持っているのか。
それこそ分からないが、分かるのはただ一つ。
目の前の彼らは圧倒的な何かを持っていると言うことだった。
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caviarbloom0l(プロフ) - 未来さん» 未だに妖要素出せてないですけどねwありがとうございます！頑張ります。 (2022年5月16日 6時) (
レス) id: 20ff4bcc63 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 神だ…！主人公君の好きな曲ってすわこ様(変換探すのが面倒でした。)とけいき様のテーマですよね？妖…天才ですか!?応援してます。投稿頑張って下さい。 (2022年5月15日 23時) (レス) @page1 id: 6ea0ef3931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：caviarbloom0l | 作成日時：2022年5月14日 11時
