仕事の時間です ページ4
「では、これから殺害事件対策本部の会議を始める」
「はっ！」
「では報告から───塚内」
「はい、塚内です。今回の被害者は鑑定によると個性を使われた殺害だと思われます。しかしこれは推測であり決定的事項ではありません。」
塚内の放った言葉に会議室は少し騒ついた。
この個性社会で殺人事件がないわけでは無い。
しかし個性による殺害ならば現場に残っている犯人の個性を使用した後や、個性因子分析をすれば誰が犯人かなんてすぐに分かってしまって居たので、
そもそも「個性による殺害かもしれない」と言う状況こそが異常だったのである。
「被害者真田町子さん28歳職業フリーアナウンサーで殺害される前は同僚と飲んでいた……」
なぁそうだろ？
と会議室に少年の声が静かに響いた。
「…最後の審判……か」
と対策本部長である田村幸雄はボソリと龍太を見ながら呟いた。
「何だお前ら！今は会議中だぞ！」
1人の刑事がそう龍太と知世にキツく言い放つが、それをもろともせずに2人は田村に言い放った。
「この事件は我々特別組織が担当する事になった。これは署長からの命令だ」
「我々に任せて、皆様は自分達の職場にお戻りください。」
塚内は混乱して居た。
なぜここに子供が居るんだ？そもそも特別組織って何だ？
塚内にはそんな単純な疑問しか浮かんでこなかった。
「しかしだな、」
田村は口を開いた。
「個性が分からず犯人はわからないんだぞ？明らかに個性が使われた痕跡があるのに。」
そんな難解な事件が彼ら子供に解けるわけがないと田村は鼻で笑うように、捨て台詞のように言った。
しかし龍太は言い返した。
「だから？」
と。
龍太には妖が見える。
空には酒を抱えながら笑う妖を。
山を守る妖を。
怒りに燃えた妖を。
心優しい妖を。
龍太には個性以外の可能性を知っているし、考えることができ、
何よりそれを知って居た。
「これは、俺たちの任務だ。どうか引いてくれないか。」
真っ直ぐの目で田村を見た龍太はごくりと唾を飲み込んだ。
「……分かった」
田村達刑事はそうして引いていったのだった。
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caviarbloom0l(プロフ) - 未来さん» 未だに妖要素出せてないですけどねwありがとうございます！頑張ります。 (2022年5月16日 6時) (
レス) id: 20ff4bcc63 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 神だ…！主人公君の好きな曲ってすわこ様(変換探すのが面倒でした。)とけいき様のテーマですよね？妖…天才ですか!?応援してます。投稿頑張って下さい。 (2022年5月15日 23時) (レス) @page1 id: 6ea0ef3931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：caviarbloom0l | 作成日時：2022年5月14日 11時
