【DIABOLIKLOVERS】お嬢様は誰の獲物？ (ページ4)

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第2話ページ4

急に物音を立てずに現れたその人達。

暗闇に目は慣らしておいたのだが雷のせいでまた、見えなくなった。

「貴方はAさんですね？」

何処にいるかもわからない、誰かが言う。

(此処で焦っては駄目…落ち着いて…)

そう思い、深呼吸をする。

『ええ。そうです。今日からお世話になりますね。』

だんだんと目が慣れてくる。

それでもまだ、６人は見えない。

『すみませんが、明かりをつけて頂けないでしょうか？わたくしも皆様の顔を見たいのです。』

ぱちん、と誰かが指を鳴らすと明かりがつく。

眩しい。

しかし、よく見ると屋敷の中はまだ暗い。

６人の顔は案外はっきりと見えるが、

(あら？…この人達は…)

何処かで見たことがある。

(…学校で…！嗚呼！)

『貴方達は、今日学校にいた、逆巻の！』

「君は…同じクラスの転校生の子だよね？んふ」

私の言葉に少し被さったのは帽子を被った人。

(名前は確か、ライト様だったかしら？)

他の人は初対面だと思う。

「沢山の人に囲まれ、チャイムに遅れて叱られていたのを見かけました。ね？テディ？」

クマのぬいぐるみに話しかけている人を見て思った。

(なんで…知っているの…)

本当は怒鳴りたかったが、我慢する。

「そんなことよりも、早く進めろ」

イヤホンをして今にも寝そうな

いや、立ちながら寝かけている人が言う。

『ちょっと待って下さらない？貴方たちの自己紹介は？』

私がそう言った後、

ああそうだ、と言うふうに一人ずつ自己紹介をする。

メガネをかけている、一番マトモそうなのがレイジ様。

イヤホンをしている人はシュウ様。

紅く、短い髪の人はアヤト様。

白い髪の目つきの悪い方がスバル様。

帽子を被っているのがライト様。

そして、クマのぬいぐるみを持っているカナト様。

記憶力は高い方だとよく言われる。

この人達の名前を直ぐに覚えたのは

その記憶力のおかげだろうか？