【DIABOLIKLOVERS】お嬢様は誰の獲物？ (ページ16)

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第14話ページ16

彼らが帰ってきて、みんなで夕飯を食べる。

Aの向かい側にユイ。

そして、隣にシュウ、ライト、スバル。

ユイの隣はカナト、アヤト、レイジだ。

(今気がついたけれど、皆様は水や紅茶の代わりに血を飲まれるのね)

Aは、他のヴァンパイア達を見て思った。

「…不味い」

ヴァンパイアの6人の内、誰かが言った。

恐らくシュウだろう。

それかアヤト。

すると、スバルが料理を半分も食べずに、この場から立ち去る。

それに続いて6人が立ち去る。

Aとユイが残された。

『この料理はそんなに不味かったかしら？』

ユイに問いかける。

「いえ、私はそうではないと思いますが…」

ユイさんが言った。

すると、

「料理じゃなくて、血が不味いんですよ」

不満そうな声が聞こえた。

ドアの近くからだろうか。

『何故残っていらっしゃいますの？』

Aがドアの方に目をやると、其処にはカナトがいた。

「別に残ってなどないです。…ただ、…喉の渇きを潤しに来たんです」

嫌な予感を感じ取り、

出来るだけ自然にその場を立ち去ろうとする。

が、立ち上がった時に理解した。

立ち去るには必ず彼__カナトの近くを通らなければいけない。

それをわかっているのか、カナトは微笑を浮かべている。

此処から、彼に捕まらずに逃げられる方法はあるのか？