おバカなギャルと死神さん 【半間修二】

ギャルが六人 ページ7

「いやーんしゅうぴ優しー」
「なんで棒読みなんだよ♡頭かち割るぞ♡」
「いやマジで神だから。これ以上頭の細胞消えたらマジでえぐいから」
「Aちゃん語彙力どこやったんだよ。本当おバカ♡」

馬鹿なのは自覚してるがそんなに言わなくても良くない？？？

唇を尖らせあたしはしゅうぴにすねてますアピールをしてみた。まあ、どうせ引かれるか無視されるかのどっちかだろう

「何？キスでもして欲しいの？♡」
「え、なんでそうなるん。それより早く教えてよ。しゅうぴ頭いーから分かるっしょ？」
「仕方ねぇな、教えてやんよ♡」
「やった。さすがしゅうぴ」

てかあたしら物理的に距離ありすぎ。しゅうぴは気まぐれそーだから、やる気の間にいそいそとあたしの机をしゅうぴの机にくっ付ける

「何してんの」
「しゅうぴが遠いからくっ付けてんの！」
「ふーん」

さっきまでしゅうぴが持ってた教科書をあたしとしゅうぴの机の間に置いて、ぱしぱしと教科書を叩く。早く教えてくれ。授業が終わっちゃうじゃん

長く角張った指を教科書の文字に沿うように這わせながら、心地よい低音でセーゲンテーリについて一から説明してくれた



え、めっっっちゃわかりやす

思いのほか、お勉強ができる人でびっくりしたのはあたしだけの秘密ってことで

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