おバカなギャルと死神さん 【半間修二】

ギャルが十五人 ページ16

「わんわわん！！わふっ！」
「おーーよしよしよしよし、かぁいいねえかぁわいいねえ」

現在。散歩していたイヌに絡み中

おネコもかんわいいけど、イヌも捨てがたい

戯れていたイヌとさよならすれば道端にあった猫じゃらしを二本ほど摘み、スーパーに行くついでに顔馴染みのおネコたちをきょろきょろと探す

傍から見たら変なやつじゃね？

まあ、それよりもおネコと戯れたいのでそんなことは気にせず路地裏を通る

おネコはこういうところによく居る気がする。し、こういうところのおネコはオヤツあげればタンジュンだからね！！

癒しのもふもふ天国…………！

「おネコー？ねこー」

呼んでも誰も来やしないんだけど。ウケる

え、もしや、今日いない的な？？

え、そんなんしんどい。あたしの唯一の癒し的な存在が。

てゆーか、あたしがイヌに浮気したからじゃね？？

……仕方ない。猫じゃらし摘んだけど気分屋なおネコは来てくれないらしいから諦めるしかない的な

今日が厚底ローファーじゃなかったらテンションブチ下げだったんですけど。

マジで最悪。チョベリバなんだけど…

塀と塀の隙間にぶすっと摘んだ猫じゃらしを差し込み、しょんぼりとしながら狭い路地裏をとぼとぼ歩く。すると後ろからざっじゃり、みたいな人に近い足音が聞こえたがあたしは猫だと思って勢いよく振り返る

が、そこにはガラの悪いやつがいた

あたしもギャルやってっから人のことは言えないけどさ

はあ………マッッッジでサイアク……

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