おバカなギャルと死神さん 【半間修二】

ギャルが十四人 ページ15

「＿＿＿ぴ＿＿＿きて」

「＿＿＿＿＿ろってば」

「いつまで寝てんのさ！！！はよ起きろ！！」

ゆさゆさと身体を揺さぶられる感覚とどこか遠くであたしの名前を呼ぶ声が聞こえたと思えば、急に意識がハッキリしてくる

「…んん"………ぅんぇ？……あっ…きー…？」
「そーそー、てゆーかアンタ寝すぎ！！」
「古典から帰りのSHRまで全部寝てから笑った」
「え。ウケる、あたしめっちゃ寝てんじゃん」

ホントーは古典だけ寝る予定だったんだけどなあーオカシーナー

だって思いのほか気持ちよく寝れちゃったんだもん。眠くなるよーな授業をするセンセーが悪くね？あたし悪くなくね？？

てゆーか寝る子は育つって言うよね。じゃあ、このまま授業も寝てたら身長伸びんじゃね？天才かもあたし

「アホなこと考えてないではよ帰ろー」
「それなー。……てゆーかやばい忘れてた！！うち弟の迎え行かなきゃ！！！」
「え、そーなん？ちるるん忘れるとかやばたにえん。あたし待ってないで早く行きなよ！」
「あ。待って。ウチも今日バイト入ったや！！じゃ、ウチら行くね！！！」
「はよ行くわ！！ばいちゃー！！！」
「ばいばーい」

みんな色々ヨージがあるのね。大変だー

今日は部活お休みだし、スーパーでも寄って明日の弁当の材料買お。しゅうぴに作ったげる約束したし

無駄にコスメやら小物が入った重いバックを
手に取れば片手でケータイを弄りながら、お母さんに夜勤は何時からかと連絡を一つ残しておく

まだ時刻は15時45分

時間もあるし、一人でぼちぼち猫探しでもしながら帰ろーっと

ギャルが十五人→←ギャルが十三人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す