おバカなギャルと死神さん 【半間修二】

ギャルが十人 ページ11

「A。めっちゃ無視してたけど、そのしゅうぴって何」
「え、そりゃー半間のー」
「Aチャンが付けてくれたオレのあだ名♡」

しゅうぴの声が聞こえたと思ったら頭の上が重い。しゅうぴ、あたしは肘置きじゃないぞ

「ウケる。しゅうぴじゃん、やほ」

ひらひらと箸を持ってない方の手を緩く振ると、しゅうぴはさっきと同じように機嫌良さそーに笑ってた

へー、笑うと幼くなるんだね。カッコカワイーってやつだ

「これAちゃんの弁当？美味そっ♡」
「でしょ？あたしの手作りだから鬼美味」
「料理出来んの？ばはっ♡意外過ぎ」
「あたし舐めんな？こう見えて家庭科部だから！」
「じゃオレが審査してやっからその玉子焼きちょーだい♡」
「キョヒケンは？」
「ねぇよ♡」

だと思った。別にいーけどね！人に作ったもん食べてもらうのは嫌じゃない。むしろあたしは嬉しい

でも最後の一つをかっさらっていこうとするのは話は別だ

ま、あげるけど

「箸ないっしょ？ん、」
「逆になんで箸持ってると思ったの？ん、さんきゅ」

いわゆるあーんってやつ。てっきりキョヒされると思ったけど受け入れられちった

ま、いっか

「ど？鬼美味っしょ？」
「ん、うまっ♡」
「でしょでしょ？」

さすがあたし。死神の胃袋も掴んじゃうなんてマジ天才

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