嘘だと信じたい ページ6
↓嫌だったら目を閉じて
髪の伸びたハクさんと夢主ちゃんのつもりです
***
「何を美影さんとやり直すんですか？」
「"や"の部分をかたかなにするんだよ」
「……美影さん、最低ですね。相手が私みたいな優しい女の子じゃきゃとっくに平手打ちくらってますよ」
私の言葉に彼は嘲笑うような表情をした。
……ムカツク。
「はァー? Aが優しい？ 優しいとか自分で言っちゃう方が優しくないんだし」
「違いますって! 優しくないとか言う方が優しくないんですから！」
「……あのさ、もうやめなよ」
呆れたミナさんが私達の間に入ってきた。夢中になって言い合っていたから気が付かなかったが、お互いあまりの幼稚ぶりに赤面する。
何子供っぽいことで白熱してんだ、私。
美影さんも同じ思いだったようで、気まずそうに私を見た。
「なんか、ごめん」
「私こそごめんなさい」
お互い頭を下げる。湯気で火照ったのが原因だろうか。
私は何だか面白くなって、ぷっと吹き出した。美影さんはムッとしたように私を見た。
「何だよ」
「……なんか、こんなバカ話をできるのって楽しいなと思って」
「は? バカ話って何それ」
美影さんは不服そうな顔をしたけれど、私は面白くて堪らなくなっていた。悪いとは思いながらもどんどん笑いが湧き出てくる。
15歳女子と真面目に口論する神様。
自分のことはさておき、マジウケる!
彼は不本意そうだったが私の背中をトントンと叩いてくれた。
「…ごめんなさい……ハクとは、あんまりこういう話しないから、面白くて……っ」
「……」
ようやく私の笑いがおさまると彼は不意に私に肩に手を回し、グイッと引き寄せた。長身の彼に強く肩を抱かれると当然身長差により苦しさが生じる。
無理やり伸びた腰が痛くて、私は助けを求めて美影さんを見上げた。
「美影さん、あんまりスキンシップが多いと湯婆婆様に訴えますよ」
「これくらい大したことないでしょ。それに、湯婆婆には金を掴ませてあるから僕が君に何しても、君の訴えには応じないよ」
最悪だ。私、なんか絶対に大人になりたくない。
骨ばった身体に背中と腰が触れる。
と、美影さんが表情のない真黒の瞳で私を覗き込んだ。
「ハクが嫌んなったら、いつでも僕のとこに来て良いんだよ?」
「……え？」
びっくりして、目を大きくして彼を見つめる。
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美音 - なんだろう…美影さんを内山昂輝さんの声で再生してしまうの… (2022年1月10日 7時) (
レス) @page33 id: c6a6e435a8 (このIDを非表示/違反報告)
サリナ(プロフ) - 季紀さん» この書いた作品全てを消して悪女が出る作品を書いてください！m(__)m (2018年4月4日 17時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 感動しましたので一度この作品の削除(変換)して夢主とハクが結ばれる作品を書いてくださいませんか？お願いしますm(__)m (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 紫蘭さん» はい、してます！笑 というかばり白澤様です笑 (2017年1月23日 9時) (レス) id: e2d49320a9 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 間違いだったらすみません……。白澤様がどうして『鬼灯の冷徹』の白澤様にしか見えません(´；ω；｀)← もしかしてモデルにしてますか！？ (2017年1月21日 23時) (レス) id: 4fa9a25ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2014年12月28日 22時
