翡翠の先は ページ41
ハクの瞳から色々な感情が伝わってくる。嫌われたと感じた。
凄く目を逸らしたかったけれど、唇を噛んででも翡翠の瞳を見つめ返した。よく分からないけど、目を逸らしたら終わりだと思うのだ。本当に私達の絆が切れてしまうような、気がする。
人と話す時に一番大切な事は相手の目を見ることだ――そうやって小さな頃から教わってきたから。
悪いのはハクじゃない。千尋とキスしてたのは許すまじだけど、私が今言えることじゃないし。
でも、ハクさん、流石に売女というのは傷付くよ……
引かれるのを承知でハクの前まで歩み寄り、頭を下げた。
「ハク、本当にごめんなさい。私なりに抵抗もしました。ハクがいるから、嫌だとも言いました。だけど、2回もされてしまったのにはやっぱり私も責任があります。ううん、私に責任があります。嫌かもしれないけれど、ひどい言葉を言ったのも含めて、許してください……!」
「……そなたは私に別れようと既に言っていた。その後に誰と何をしようが、そなたに非はないはずだけど」
ちらと眼の端で見上げると、ハクは不機嫌そうにそっぽを向いていた。
いや、それ絶対本心じゃないでしょ! と叫びたいけれど、今ここでそんな事を言ったら全てがおじゃんになる。一応女遊びも一時期は激しかったらしいハクだけど、私と付き合ってからはやめてくれたと聞く。湯屋に来てからも、枕営業をしなくても良い様湯婆婆に一緒に掛け合ってくれたり、言うには限がない程本当に私の事をいつも考えてくれていた。
そんな優しい人を裏切るような真似をしてしまったのは、本当に本当に私が悪い。
「……別れるって言ったのも、何というか……ハクが千尋と仲良いのを見て、何か、凄く嫉妬しちゃって……それで、カッとしてつい言ってしまって。……今ではあの時の自分が猛烈に恥ずかしいです」
「今のそなたにはカオナシがいるから良いではないか」
「でも、私はハクが」
「ああもう! そなたは……」
ハクが声を荒げた。その直後に口籠り、私は何を言おうとしているのかと思ってじっと彼を見つめた。美影さんも早く言えよ、と無駄にハクを急かす。
何故かハクは私達2人から目を逸らし、長い睫毛を何度も瞬かせた。
「そなたは……カオナシに口付けされて、き、気持ち良かったのだろう?」
「うん、Aは感じてたよ」
すかさず美影さんが余計な事を言った。
*
ああもう2048字じゃ足りない!
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美音 - なんだろう…美影さんを内山昂輝さんの声で再生してしまうの… (2022年1月10日 7時) (
レス) @page33 id: c6a6e435a8 (このIDを非表示/違反報告)
サリナ(プロフ) - 季紀さん» この書いた作品全てを消して悪女が出る作品を書いてください！m(__)m (2018年4月4日 17時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 感動しましたので一度この作品の削除(変換)して夢主とハクが結ばれる作品を書いてくださいませんか？お願いしますm(__)m (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 紫蘭さん» はい、してます！笑 というかばり白澤様です笑 (2017年1月23日 9時) (レス) id: e2d49320a9 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 間違いだったらすみません……。白澤様がどうして『鬼灯の冷徹』の白澤様にしか見えません(´；ω；｀)← もしかしてモデルにしてますか！？ (2017年1月21日 23時) (レス) id: 4fa9a25ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2014年12月28日 22時
