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なんか書きにくいなぁって思ったら君の手完結させてから4年も経ってたんですね。そりゃ思い出せない訳だ……
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もう大丈夫、と私は頷いた。千尋は安心したように少し笑い、白澤様に目を移す。少し気まずそうだった。実際彼と千尋にはあまり関わりはないのだから仕方ないだろう。
「白澤様、えーと、なんというか……ご存知でしょうけどアンはもう婚約してて、こういうことがあると不実だって疑われるのは彼女の方なんです。あまり良くないと思いますよ」
「あーあ、よりによって千尋ちゃんに見られちゃったかぁ」
白澤様はあまり悪びれる様子もなく笑った。その姿に私はイラッときた。
それは千尋も同じだったようで、彼女は少し目つきをきつくさせ私の手を掴んで失礼します、とその場を後にした。
回廊を歩きながら、彼女は私を振り返った。一つに束ねた髪がはらりと揺れる。
「白澤様、前からあんな感じだったけどそれにしてもちょっと攻めすぎじゃない？」
私は溜息をついて答えた。
「この前、川で私があの人を助けたでしょ。それで、惚れたって言われた」
「なにそれ、マジで！？」
「マジよ」
彼女が目を見開く。その表情はもう少女のものではなく、大人の女性へと差し掛かっていた。
千尋は最近本当に綺麗になった。噂ではここの従業員と付き合っているらしい。それも、私がハクの部屋に初めて泊まった日の翌朝に、部屋に起こしにきた狐目の男だった。
千尋は事を理解して少し考え込むようだったが、やがて口を開いた。
「……そっか。でもハクには言った方がいいと思うよ。いつも白澤様があんな調子なんじゃ、きっといずれ耳に入る。その時にAが責められるのは筋違いだから」
「ありがとう」
千尋が心から私の身を案じて助言してくれているのを感じて、お礼を言った。
彼女とは色々あったから流石に元のように突然仲良くともいかないけれど、こうして少しずつ私たちの間にある雪は融けてきている。きっと、いつか親友同士として笑える日も来るだろう。
____________
「……なに？ 白澤様が？」
「そう」
「ふうん……」
昼休み。
昼食を取りながら話を聞いたハクはやはりいい顔はしなかった。美しい白皙の顔が険しく歪められている。
「……ごめんね」
「いや、Aは悪くないよ」
そうはいうが、その表情は複雑そうだった。
私が仮に反対の状況になったらそりゃあ嫌な気持ちもするだろう。それが分かるだけに、彼に対して一抹の罪悪感を感じた。
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季紀(プロフ) - 一葉さん» 3周も読んでくださる方がいるなんて、感無量です（ ; ; ） 感謝の気持ちで一杯です☺︎ ありがとうございます！ (2022年6月19日 20時) (
レス) id: 597a075cd6 (このIDを非表示/違反報告)
一葉(プロフ) - 見てるこっちもキュンキュンして、かれこれ3周目です笑この様な最高の作品を作ってくれてありがとうございます😍 (2022年6月19日 19時) (レス) @page49 id: 85091bc4a0 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - Sakuryaさん» まだ見てくださっている方がいると思わなかったので本当に嬉しいです。中学生の時に書き始めてついに大学生になってしまいましたが、大学は暇なので沢山ネタを考えているのでその都度更新していこうと思っています。笑 応援ありがとうございます。 (2019年6月6日 13時) (レス) id: 8fd0d878f8 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 雪華さん» 暫く書いていないので文章も拙い中そんな風に言っていただけで嬉しいです。雪華さん何度もコメント欄？でお見かけした覚えがあります。いつもありがとうございます。 (2019年6月6日 13時) (レス) id: 8fd0d878f8 (このIDを非表示/違反報告)
Sakurya(プロフ) - 更新されたと通知があり、ものすッッごく嬉しくて！！今後もこういったかたちでいいので、私生活に支障が出ない程度に頑張ってください！ジブリのハクを好きでいてよかったと思える作品です！！ (2019年6月5日 21時) (レス) id: e0447573e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/catsong2/
作成日時：2015年8月17日 23時
