沈んでゆく ページ7
『とりあえず、暫く様子を見ましょう。いつまでも来なかったらお医者様を呼ぶから』
リカさんがそう言ってくれて、その日は一先ず普通に仕事をして部屋へ帰った。
あれから3日。頭を過るのは妊娠したのかもしれない、ということばかり。考えれば考える程気分が重くなってくる。
同室の湯女は皆寝静まっていた。私は上半身を起こして布団の上にむくと座った。月明かりが部屋を照らす。ちらと隣で眠るミナさんを見てみたけれど、彼女はすうすうと寝息を立てて夢の中だった。
……私は何を期待しているんだ。ミナさんに心配して貰いたいのか。
溜息を吐き、自分の頬をぱちんと指で弾いた。気を強く持たなければいけない。1人身となった今では尚更。
誰かに知られでもして噂が広まると面倒なことになるし、暫くは既に事情をしっているリカさんとだけの秘密にしようと思った。枕を胸に抱いて布団に横になった。
そっと服の中へ手を入れてお腹へと指を滑らせる。この中に、小さな命がいるのだろうか。私とハクの。
現世と離れ新しい世界へ来て、ハクと付き合うことが出来て私も舞い上がっていたのかもしれない。男と女の関係になったら、必ず生まれる危険性について考えもしていなかった。有り得ない話ではなかったというのに。
あの時はハクも私の事を好いてくれていたし、子供が出来ても一緒に育てると言ってくれたことだろう。でも、今は彼は千尋の婚約者となってしまったのだ。
……こんな時にハクがいてくれたら。そう考えてしまう私は愚かだろうか。
1人で寝ていると、片手で数えるにも及ばないハクと過ごした夜を思い出す。
溶け合う体温とか。彼の荒い息とか。優しく私に触れる指先とか。
あの時は確かに2人が一つになっていた。
★ハクちゃまの秘密★
おかっぱと言われると腹が立つ。
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モッケ - 本当にごめんなさい、許してください (2015年6月27日 13時) (
レス) id: 7cabc5d692 (このIDを非表示/違反報告)
星宙(プロフ) - 季紀さん» 年がら年中からかわれてたら嫌になるもん！ おかすぃくないよー♪ やっちゃった…美影さん犯罪に手を出してしまった…←笑笑 (2015年5月23日 20時) (レス) id: d32e317eb5 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 星宙さん» からかいづらいと言われて喜ぶ人も私は初めて見た♪ おかすぃー♪ ハクさんピンチだね! 美影さんやっちゃってるし! (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 朱雀@忙しす先輩さん» テスト一週間前に修学旅行(TT) ね、あてちゃってるよね笑 (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 杜さん» そこまで言って頂けて嬉しい(笑) ハク落ちになったら美影を、美影落ちになったらハクの中編をそれぞれ書く気でいます。夢主は変わりますがね(^^; (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2015年4月8日 18時
