暗闇は想像力が働くね ページ48
「本当に寝ると思った?」
頬にふわりと温かい吐息がかかる。身を竦めた時には、大きな体が後ろから私を抱き締めていた。慌てて身をよじっても、長い腕が私の胸の前でクロスしていて抜け出すことができない。私の背中と彼の胸板が密着する。やっと状況を理解して私の心臓は驚く程速く鼓動し始めた。
「美影さん……?」
「まだ寝れない」
交差した腕が浴衣の両肩の頂点を掴み、肘近くまでずり下ろした。湯帷子まで巻き込まれ、上半身が少し冷えた夜気に晒される。抵抗しようとする力を絡みついた腕が軽く外へ逃がす。気が付けば後ろから抱き締められたまま、剥き出しになった胸をやんわりと、でも強引に揉みしだかれていた。
「やっ……」
「嫌じゃないでしょ?」
後ろから耳朶を口に含まれる。抵抗さえ許されず、彼の掌はどんどん私の体をまさぐってゆく。焦らすように乳輪の周りを円を描くように両方の人差し指がなぞった。思わず声を出すと、こねくり回すように先を摘まれた。最早流れに身を任せるしかない状況へとなってきている。大人って展開早い。
「お願い、美影さん、もうちょっと待って」
涙目で背後にいるだろう美影さんを見る。もっとも、暗闇のせいでその瞳の白目が輝くのしか見えなかったけれど。長い脚の片方が私の腰を挟み、逃げられないよう動きを封じた。
「嫌だよ。これでようやく、君はハクのものじゃなくなるんだから」
「私は、あっ、ものじゃないっ」
「これは失礼」
着物の帯を器用に片手で緩められる。胸からお腹を徐々に指先が伝ってきて、私は背筋がゾクゾク震えるのを感じた。
*
はぁっと、酒を飲んだ後のように熱い吐息が私に吹きかかる。私は涙目で上に跨る美影さんを見上げた。最早抵抗する気力も残っておらず、彼は途中から私を拘束するのをやめた。その代わりたっぷりと時間をかけて愛撫を施した。緩んだ帯以外は大部分が捲れている浴衣の下の私の体は、各部分が彼の唾液でてらてらと光っている。
ようやく暗闇に目が慣れると、星明りに浮かび上がるその容姿と肉体は驚く程美しく、夢を見ているような気持ちになった。
「A。僕、もう我慢できない」
もう一度深い息を吐いた後、美影さんは熱い体で私に覆いかぶさった。少し苦しかったが、今の私にそんなことを気にしている余裕はない。耳元で色欲的な掠れた声が囁いた。
「いれていい?」
もちろんすぐに意味は分かったが、思わずえ、と訊き返しそうになった。
★ハクちゃまの秘密★
おかっぱと言われると腹が立つ。
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モッケ - 本当にごめんなさい、許してください (2015年6月27日 13時) (
レス) id: 7cabc5d692 (このIDを非表示/違反報告)
星宙(プロフ) - 季紀さん» 年がら年中からかわれてたら嫌になるもん！ おかすぃくないよー♪ やっちゃった…美影さん犯罪に手を出してしまった…←笑笑 (2015年5月23日 20時) (レス) id: d32e317eb5 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 星宙さん» からかいづらいと言われて喜ぶ人も私は初めて見た♪ おかすぃー♪ ハクさんピンチだね! 美影さんやっちゃってるし! (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 朱雀@忙しす先輩さん» テスト一週間前に修学旅行(TT) ね、あてちゃってるよね笑 (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 杜さん» そこまで言って頂けて嬉しい(笑) ハク落ちになったら美影を、美影落ちになったらハクの中編をそれぞれ書く気でいます。夢主は変わりますがね(^^; (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2015年4月8日 18時
