…… ページ4
＿＿いや、なんだよこの文章！？
ご都合世界ってなに？私の前世のことか！？
そして下だよ！なんで文字化けしてんの！
触ってみても何にも無いし！
え、これでどうしろと？
一人で発狂していたら、持っていた紙がシャンと澄んだ音をたてて光の粒となって消えた。
シャン、じゃないよ！！
消えたよ！？
手がかりっぽいもの消えたぞ？
あーもう、どうしろっていうのさぁ！
怒りのまま、両手を広げてベッドにダイブ。
ボフンと受け止められて、そのふかふか具合から少しイラつきも収まる。
……ふぅ、これからどーしよ。
ゲーム通りだと、確か私って学園追放されて肩身の狭い思いをして生きていくんだよね。
あれ、そういえばAの設定ってほとんど明かされてなかったような……。
いつも良いところで邪魔してくるって感じだったり、主人公が強くなるための中ボス的位置だったからな。
……もはや名前があるだけのモブじゃんか。
私、設定集も隅々まで読んだことあるけどAって確か属性すらまともに明かされてなかったし。
てか、私自分のことなのに靄がかかったようにそこら辺のこと分からないんだけど。
扱える属性覚えてないし、今日に至るまでの記憶もほぼなし。
覚えてるのはお星見したところまで。
それより前に何をしていたか、どんな風にピクトと接していたのか……それすらも思い出せない。
うーん、手がかりほぼゼロ！
というか……、もう好きに生きれば良くね？
要は、主人公ちゃんいじめなければ追放エンドにはならないんだし。
主人公ちゃんのこと気にせず過ごせば良いんだ！
思い付いた私天才では？
そうと決まればこの新しい転生ライフを謳歌するぞ〜！
なんて意気込んでいれば、またノックの音がした。
ピ「失礼致します、お嬢様。お体の調子はもうよろしいですか？」
『ええ、だいぶ良くなったわ。』
ピ「それは良かったです。」
ニコニコと安心したような笑みを見せる執事のピクト。
……そうだ、何か頭打ったからか色んなこと抜け落ちてるしピクトに色々聞いとこう。
『……ねぇ、ピクト。私の扱える属性ってなんだったかしら。』
ピ「お嬢様、まさか記憶が……？」
『え、ええ、所々分からなくて。』
ピ「そう、でございますか。なるほど、それならば口調の不一致も頷けます。」
あれ、私こんな口調じゃなかったの？
前世の記憶思い出した影響で、今世の記憶すっ飛んじゃったみたいだな……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
り〜。 - 気が付いたら一気読みしてました！更新頑張ってください！！ (3月14日 9時) (
レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわ - フクスちゃんかわいい…！大好きです！更新頑張ってください！ (2022年10月23日 7時) (レス) @page22 id: 1e2af6a07a (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん - 初コメ失礼します！好きです。使い魔可愛いです！一気読みしちゃいました。更新頑張ってください！ (2022年9月7日 18時) (レス) @page22 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
ネコの大罪@転生２度目(プロフ) - ルレスさん» ルレス様ありがとうございます！ (2022年8月11日 9時) (レス) id: 3ee4689f87 (このIDを非表示/違反報告)
ルレス - 初コメ失礼致します。ストーリー性とても好きです！悪役令嬢もの大好きなのでこの作品を見れて嬉しいです!これからも更新等頑張って下さい!! (2022年8月11日 3時) (レス) id: 31e5292d2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
